強迫性障害の子供が勉強できないのは何故?受験は本当にできないの?

強迫性障害を持っている子供は、その病気の特性から、勉強に集中して取り組めない事があります。
家庭学習の進め方に悩んでいる方、受験を控える年齢の障害児に向けて、勉強のコツや工夫を紹介しました。

強迫性障害(OCD)はどんな病気?

繰り返してしまう気持ち、行動が生活の障害に

強迫性障害(OCD:Obsessive Compulsive Disorder)は、同じ考え・気持ちが強く繰り返し生じる「強迫観念」と、強迫観念を軽くするための行動「強迫行為」によって、日常生活に困難や弊害をもたらす不安障害の1つです。

たとえば、自分は汚いのではないかという強迫観念から、1日に何度も入浴したり、何時間も手洗いをしてしまうのが強迫性障害の代表例です。

他にも、自宅の鍵を閉め忘れているのではないかと不安に思う強迫観念から、何度も施錠を確認しないと気が済まない、という障害もよく知られています。

強迫観念だけが見られるケースや、強迫行為だけ起こるという障害のパターンもあり、病気であると本人でさえ気付かない事もあるようです。

自分で自分を止められない

「~かもしれない」「~せずにはいられない」という気持ちは誰もが持つものですが、健常者の場合はその気持ちと上手く折り合いをつけることができたり、また生活に支障を来すほどの強迫行為にはなりません。

しかし、強迫性障害を持っている場合は、気持ちや行為に対する歯止めがきかず、いくら「バカバカしい」「必要ない事だ」と分かっていても理性的に止めることができないため、本人も苦しい思いをしているのです。

強迫性障害だけで発症するケースもありますが、うつ病など他の精神疾患を合併し、症状の1つとして強迫観念・行動が生じている事もあります。

強迫性障害は脳に原因がある!?

強迫性障害は、セロトニン(脳の神経伝達物質)の調整の不具合によるものではないかという仮説があります。

セロトニンは心の安定に関与している物質ですが、セロトニン不足することによって脳や神経回路の機能低下を招き、心のバランスが崩れることで強迫性障害が生じる可能性が示唆されているのです。

しかし、原因はいまだ明確に解明されておらず、はっきりとした原因は分かっていません。

家族や親しい人が亡くなった後、妊娠・出産・育児、性的なトラブル、受験などをきっかけに発症・悪化することがあり、過度なストレスも発症・悪化の要素であると考えられています。

子どもが発症することも珍しくない

強迫性障害の発症年齢は平均20歳前後ですが、過半数の患者さんが18歳以下で発症しており、10~20代に起こりやすい障害です。

全体の1~2%に子どもがいると言われており、小中学生で発症したとしてもおかしくありません。

病気ではなく性格的問題や単なる思い込みとして捉えられることもあり、低い年齢で発症していたとしても、病気として見つかるのが遅いというケースもあります。

強迫性障害があると勉強できないって本当?

勉強や受験自体が障害の原因になっている事がある

強迫性障害は、強いストレスを受けることで発症するケースがありますが、その原因の1つが勉強や受験です。

教育熱心なご家庭では、その愛情が行き過ぎてしまう事によって、子供が「良い点数を取らなければならない」「成績が上がらなかったらどうしよう」「第一志望校に何としても受からなければ」といった、強迫傾向や不安感を持ちやすくなります。

この環境が常に続くことで過剰なストレスとなり、強迫観念・行動が強く表れ、強迫性障害へと進行してしまうのです。

強迫性障害は、強迫観念や強迫行動が繰り返されることで、次の症状がより強く表出する事が分かっています。

そのため、早い段階で子供の異常や障害を発見し、ストレスを取り除いてあげる事が重要です。

受験生の強迫性障害は見直しを

特に受験を控える子どもの場合、受験勉強がストレスになりすぎていると、強迫観念や強迫行動に捉われ、勉強が手につかず成績が落ちてしまう事があります。

志望校合格のために頑張っている勉強が、逆に成績ダウンに繋がっている可能性があるため、勉強し続ける事が一概に良いとは言えません。

また、他の障害児とは違って「1つの問題に執着する」「細部が気になって問題の全体像が掴めない」「何度も検算しないと心配」「こだわりすぎて時間が足りない」といった、受験生特有の症状が出る事もあります。

受験勉強が上手く進められないと感じた時は、1度立ち止まって自分を振り返り、時には医療の力を借りる事も必要です。

強迫観念や強迫行動が勉強の妨げに

元々、強迫性障害を持っている子供は、症状である強迫観念・行動によって、勉強が阻害されている事があります。

何らかの強迫観念によって、不安感や嫌悪感などが頭の中で繰り返されると、勉強しようと思ってもなかなか手につきません。

また、強迫行動をしないと気持ちが収まらない場合、集中して物事に取り組むことが難しく、勉強しようとしてもできないのです。

強迫性障害を持つ子供に適したサポートとは?

専門医と相談し、治療を優先して行うこと

強迫性障害の原因はまだ確立されていませんが、有効な治療方法は分かっているため、必ず診察・治療を受けましょう。

決して珍しい障害ではないので、最寄りの精神科、精神神経科、心療内科を受診し、適切な治療を受ければ改善する事が可能です。

強迫性障害は、発症後できるだけ早く治療を開始することが効果的であり、様子見をせずにすぐ病院に頼った方が良いでしょう。

不安に慣れる認知行動療法が効果的

病院の治療では、症状の程度にあわせて薬物療法と認知行動療法が行われますが、特に「暴露反応妨害法」という認知行動療法が強迫性障害に有効だと言われています。

この治療は人間の「慣れ」を活用した方法で、強迫観念が生じた時に強迫行動をせず、その気持ち・考えに順応することによって、強迫障害の要素を自分で解決していきます。

強迫行動によって一時的に不安を減らすのではなく、徐々に慣らすことで不安に思わなくなるため、時間はかかりますが根本的な解決が可能です。

長い目で見守り、焦らせないこと

薬物療法にしろ、暴露反応妨害法のような認知行動療法にしろ、治療効果を実感するまでには長い時間を要します。

特に、発症から治療開始までが長いほど、強迫性障害を改善するのは時間がかかるため、長い目で見守ることが大切です。

家族からすると歯がゆく思う事も多々ありますが、強迫観念や強迫行動に対して怒ったり、指摘をしたり、問いただしてはいけません。

決して焦らず、本人のペースに合わせて一緒に立ち向かう事が、最も早い改善策です。

受験生なら志望校やスケジュールの見直しも

受験を控えているお子さんが強迫性障害を持っている場合、現在の志望校や学習スケジュールを見直す必要があるかもしれません。

特に、受験や勉強が強迫性障害の原因となっている場合、無理な目標設定はかえって障害を悪化させてしまう恐れがあります。

本当に今の志望校のままで良いのか、障害・症状を配慮しているか、親子で一度話し合ってみると良いでしょう。

出来る限り本人のストレスを減らすこと

強迫性障害の要素になっているストレスを取り除くことで、不安や緊張などが生じにくくなり、症状の悪化を防ぐことができます。

どんな事がストレスに感じるのか、どのように環境を整えれば強迫観念を感じにくいのかは、障害者本人にしか分かりません。

そのため、1度障害について親子でよく話をし、必要な調整や手助けなどを明確にすることが大切です。

また、家族などの周囲がサポートするだけでなく、本人もできる工夫があれば、一緒に取り組むように促しましょう。

家族もストレスを溜め込まないこと

強迫性障害の子供を持つ親御さんは、本人の障害・症状に巻き込まれてしまうため、とても大変な思いで毎日を過ごしています。

サポーターである家族が支えられなくなっては、本人の改善も遠のいてしまいますので、保護者自身の心と体をきちんと休めることも重要です。

一人でストレスを抱え込まず、悩みや気持ちを誰かに聞いてもらったり、相談機関などを活用しましょう。

また、お住まいの地域によっては強迫性障害の患者会(自助グループ)があり、家族の方が参加することもできます。

同じ境遇の人と分かち合うことで解消する悩みもありますから、団体を探して参加してみるのも良いでしょう。

障害があっても勉強できる!オンライン教材「すらら」とは?

無学年式だから遅れがあっても大丈夫

すららは、パソコンやタブレットを使って学習できる教材で、小学1年生~高校3年生までの「国語」「算数・数学」「英語」に対応しています。

他の教材は、自学年の問題しか取り組めないものが多いですが、すららは無学年式なのでどの学年の勉強でも行うことが可能です。

強迫性障害があって成績が落ちてきてしまった方はもちろん、既に勉強についていけなくなってしまったお子さんでも、利用しやすいのが特徴です。

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自分のペースで無理なく進められる

すららは、専任コーチが一人ひとりの特性をふまえて学習設計を行うので、無理な量を課せられる心配がありません。

強迫性障害があると、勉強自体がストレスになってしまったり、症状によって思う様に進められない事もありますが、自分の無理のないペースで勉強することができます。

また、学習設計は子どもの様子や学習の進捗を見ながら、適宜調整してくれるので、ズレてしまっても安心です。

障害児にも対応した内容

すららは「子どもの発達科学研究所」と教材を共同開発しており、理解力や集中力に欠けるお子さんも理解できるよう作られています。

強迫性障害はもちろん、発達障害や学習障害にも対応するよう作られているのは、他社との大きな違いです。

これまで、一般教材が上手く使えなかったというご家庭も、1度導入してみるだけの価値があります。

強迫性障害があっても集中しやすい

すららは楽しみながら学習することを心がけた教材で、ゲーミフィケーションを各所に取り入れています。

読み書きだけでなく、「アニメーションを見る」「キャラクターの声を聞く」「キャラクターと話す」といった五感を使って学習するので、子供の興味を引き、集中しやすいのもポイントです。

また、多くの感覚を駆使して学ぶ事で学習内容が記憶に残りやすく、定着力が高いのも魅力と言えます。

見えるデータで成功体験に

すららの教材トップページには、これまでの勉強時間やクリアしたユニット数、ログイン状況などがデータ化され、分かりやすい図表で表示されています。

子供自身が自分の頑張りを目で見て分かる仕組みなので、自信や成功体験につながり、学習への意欲を高めることが可能です。

また、保護者の方も子供の努力が具体的に分かるので、褒めやすく、自己肯定感を高める事にもなります。

テスト・試験機能も無料で利用可能

解説&解答を繰り返すドリルが中心ですが、さらに小テストや定期テスト機能を使って、アウトプットすることもできます。

小テストは日々の理解度確認に、定期テストは学校の試験対策に活用でき、段階的にステップアップすることで着実な理解につなげることができます。

さらに、学年・学期ごとに実力診断テストを受験すれば、現在の学力と苦手を明確人することが可能です。

どの機能もすべて料金内で使うことができ、さらに回数制限なく何度でも受けることができるので、自分のペースで受けられるのも魅力と言えます。

保護者のサポートも万全

すららの専任コーチは、学習設計を行うだけでなく、保護者と生徒のフォローも行っています。

特に、保護者に対するサポートの手厚さが魅力で、日々の様子を相談すると見守り方や励まし方などのアドバイスがもらえます。

また、学習面でも不安や心配事があれば随時相談可能で、不安の多い強迫性障害児のご家族も安心して導入できる教材です。

もちろん、生徒本人に励ましやアドバイスなどのメッセージをしてもらう事もできます。

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