子供が学び・勉強にやる気を見出すポイント
やる気のカギは「勉強する理由を実感しているか」
大人になると様々な経験をし、「もっと勉強しておけば良かった」と後悔したり、「今度はこの勉強をしよう」と自発的に学びの機会を持とうとします。
一方、子供は自身の人生に対して未来が描けておらず、勉強する事にどんな意味があるのか、自分にとって大切な事なのかが理解できていません。
そのため、親がやみくもに「勉強しなさい」と言ってもなかなか必要性を実感できず、自主的な行動には結びつきにくいのです。
興味・関心や将来の話をしていますか?
子供が勉強の必要性を感じるためには、自分の興味や関心にとって勉強が大切だと理解することがポイントです。
「自分が将来どんな仕事に就きたいのか」あるいは「どんな人間になりたいのか」といった事柄から、勉強の必要性へと話題を結び付けてみましょう。
子供が勉強は大切だと実感できるよう話をしていくと、学びへの意欲が徐々に高まります。
学びの意欲を引き出すきっかけに出会おう
勉強を進んで行うためには、自分の目標を定めることも有効ですが、この際注意したいのが「本気の目標を設定する」という事です。
上辺だけの目標を決めても、モチベーションが継続できず、次第に勉強しなくなってしまいます。
子供が「学びたい」「勉強しよう」と自分で思えるようリードするには、好奇心を刺激するような存在・機会に出会うことが重要です。
苦手な科目でも、面白い先生に出会えば勉強が楽しくなるように、自分のやる気を引き出してくれる何かがあると、自発的な行動につながります。
子供にとっては家族以外からの影響も必要
この影響は、実は「家族よりも、第三者から受けた方が効果が高い」と言われており、家庭外での経験や刺激が大切になります。
水族館、科学館、美術館、博物館、ミュージアムなど、今や多くのお出かけ・体験スポットがありますので、休日は楽しみながら学べる場所に積極的に出かけてみましょう。
子供の興味に合うように、行き先は自分で選択させてあげるのがベストです。
また、親子で経験や学びを共有し、フィードバックすることも重要になる事から、子供だけでなく親子揃って楽しめるようにしてください。
子供のやる気が出ないのは家庭が原因!?
親・家庭の雰囲気も勉強のきっかけに
「親の背中を見て子供は育つ」とよく言われていますが、小さい頃に感じた家庭の雰囲気が、「将来自分もそうなるのだろう」と無意識に刷り込まれます。
つまり、家の中で何かを学んだり、勉強する事が当たり前になっていると、子供も苦手意識を持ちにくく、学ぶ事が当たり前だと自然に思えるようになるのです。
年齢が小さければ小さいほど、無意識のうちに感じやすくなりますので、家庭環境を整えるには早めに行動すると良いでしょう。
「勉強しよう」と思える家になっていますか?
いくら「勉強しなさい」「ちゃんとやったの!?」と言っても、親自身がテレビやスマートフォンに釘付けになっていては、説得力がありません。
親が、何かを一生懸命に学んでいる姿勢を見せ続けることで、勉強する事の大切さを背中で教えてあげましょう。
また、気が散りやすい子供の場合、近くにゲームや漫画があれば手を伸ばしてしまうのは当然ですから、保管場所やレイアウトを変えて環境づくりをするのも効果的です。
毎日の声掛けが学びの妨げに…
「今日の宿題は終わったの?」「勉強はしっかりやってる?」そんな言葉を子供にかけてはいないでしょうか。
子供一人では任せきれない幼児期であればまだしも、小学生以上になってこのような言葉を使うのはNGです。
このような声掛けは、親が子供を心配することで生じるものですが、実は、親の心配から出てくる言葉の1つ1つは、実は子供のやる気の低下につながっています。
自信の喪失=意欲の低下
親子に限った話ではありませんが、心配されるという事は、暗に自分が信頼されていない事を指しています。
確認するつもりで伝えていても、子供にとっては「あなたを信用していない」と言っているのと同じ事なのです。
このような言葉を毎日のように聞かされていると、次第にプライドが傷つき、自信が失われ、やる気を損なってしまいます。
人間は誰しも自信とやる気が比例するものですから、必要以上の心配をしすぎず、ある程度は子供に任せる事も大切です。
子供のプライドと自信を高める会話を
不信用がやる気の低下につながるのと反対に、信頼している事が伝われば、やる気を高めることが可能です。
野球の松井秀喜さんやイチローさん、マラソンの高橋尚子さん、ソフトバンクの孫正義など、結果を出してきた多くの人は、小さな頃から信じてくれる存在が側にいました。
「できる!」「大丈夫!」「信じている!」と伝え続けることが、延いては自己肯定感や自信、勉強のやる気へとつながるのです。
タイプ別に声掛けの種類を変えよう!
また、子供を褒めることも自信ややる気を引きだすきっかけになりますが、この時は子供のタイプ別に声掛けの仕方を工夫しましょう。
努力や過程を褒められるのが嬉しい子、達成・成功の結果を褒められるのが嬉しい子、工夫や創造を褒められるのが嬉しい子…と、一人ひとり喜ぶポイントが異なります。
毎日の親子の関りの中で、どんな褒め方が子供の自信につながっているのか、よく観察することが大切です。
勉強は楽しいものだと感じさせる
人間の脳は、好きな事・楽しい事をやりたがる性質を持っているため、「勉強はつらい、遊ぶのは楽しい」と感じてしまうと、勉強のやる気は一向に高まりません。
子供のやる気を引き出し、自主的な勉強習慣を身に付けるためには、「勉強は楽しい、勉強が好き」と思わせる事が大切です。
一度、学びに対してポジティブなイメージを持てれば、「勉強する→脳内でドーパミンが放出される→また勉強したいと思う→勉強する」というプラスのサイクルが出来上がります。
苦手意識を持っているなら、記憶を塗り替える
すでに勉強が嫌いな子供、苦手に思っている子供の場合、過去の何らかの記憶が「勉強=苦痛」と紐づけています。
無理やり勉強させられた、頑張ったのに点数が上がらなかった、真面目に勉強していたらからかわれたなど、自分の体験をネガティブに解釈している事で、やる気の低下につながっている可能性があるのです。
苦手に思っている状態からやる気を引き出すためには、学ぶ楽しさを実感しづらいため、まずはその過去を否定し、記憶を塗り替えましょう。
言葉で伝える事も大切ですが、子供にとっては経験が一番のヒントになりますので、様々な体験から原因を払拭できるのがベストです。
グングンやる気が出てくる!家庭学習教材の選び方
自主性を育てるには、難度より楽しさ重視
先にもお伝えしたように、脳は快楽を求めるように作られているため、やる気を引き出すには楽しさを感じさせる必要があります。
親としては「成績を上げたい」「いい学校に入って欲しい」と思うところですが、家庭学習の習慣ができていない子供に、過度な期待をしてはいけません。
まずは自分で自主的に勉強に取り組めるよう、難易度の高いものより、楽しく学べる教材を使ってみましょう。
学ぶ楽しさは、達成感で得られる
勉強を楽しいと思うのはなかなか難しいものですが、その1つのきっかけになるのが達成感です。
自信はやる気のトリガーになりますから、「できた」「わかった」という気持ちを多く実感できるほど、勉強に前向きになれます。
この点からも、勉強の第一歩は難しいものを解けるようになる事より、子供自身が達成感を感じられる教材の方が有益です。
勉強で達成感を繰り返し感じ、自信をつけ、一方上を目指せるようになったら、少し難易度を上げるのが良いでしょう。
タブレット学習は早めに導入を
自分に合ったレベルで楽しく学び、やる気と自信を引き出すために、タブレット学習は効果的です。
「タブレット学習はどんな勉強効果がある?」でも触れていますが、タブレット学習は紙教材に比べて勉強への誘発性があり、ゲームの様に楽しんで学べる教材です。
しかも、単に成績を上げるという事だけでなく、表現力や思考力の向上にも役立つため、今後の教育でより求められる能力も高める事ができます。
使う教材は子供自身に選ばせる
タブレット学習にも様々な教材がありますので、どれが自分の子供に合っているのか見極めて、選択することが大切です。
この際、保護者が一方的に決めるのではなく、無料体験や資料請求を通して子供と一緒に考え、子供自身がやってみたいと思う教材を取り入れるのが良いでしょう。
自分で選んだ教材であれば継続力も高まり、よりしっかりと学ぶことができるのもメリットです。
まずは成績や結果より、取組み自体を褒めよう
やる気と自信は連動していますので、タブレット学習を導入した後、すぐに学習の結果や成績アップに着目してはいけません。
まずは、毎日続けて勉強出来ている事を認め、しっかりと褒めてあげることが、何よりも子供にとっての自信や肯定感になり、勉強へのやる気へとつながります。
また、教材を導入したり、塾に通わせたからといって、すぐに結果が出るものでもありませんから、焦らず気長に続けてみましょう
タブレット学習だと保護者が経過を把握できる
タブレット学習の魅力の1つは、保護者用の機能があり、子供の学習状況をリアルタイムで把握できるという事です。
「今日やった分見せなさい」「どこまで進んだの?」と声をかけるのは、子供にとってもプレッシャーですが、タブレット学習なら保護者の方のスマートフォンなどで状況を確認できるため、温かく見守ることができます。
中には、正答率や得意不得意、保護者へのアドバイスなど、より詳しく情報提供してくれるサービスもありますので、導入後は積極的に活用してみてください。
勉強は時間を気にせずパッと始める習慣を
宿題にしろタブレット学習にしろ、勉強を始める時に大切なのは、やろうと思ったらすぐに行動し、集中することです。
脳科学者の茂木健一郎氏はこれを「一秒集中法」と呼んでいますが、時間や環境を気にせずすぐ勉強を始めると、集中する際に使う脳の回路を鍛えることができます。
いわゆる勉強ができる子は、一秒集中法を体得している場合が多く、無駄に時間を使わない事が成績などの結果にもつながっているようです。
もちろん最初はできなくて当たり前ですが、毎日続けることで脳が学習し、習慣づいてきますので、根気よく継続して取り組みましょう。
タブレット学習は集中力の無い子も始めやすい
キャラクターが登場したり、分かりやすい音声・動画解説をしてくれるタブレット学習は、子供の興味を引きやすいよう設計されています。
なかなか勉強に集中できない子供でも、あっという間にスイッチが入るので、紙教材で学ぶよりも効率良く勉強が進みます。
学年にもよりますが、1回15分程度で構成されているタブレット学習が多く、飽きにくいのも特徴です。