幼児教育にとって大切なこと
小学校で急に始まる「勉強」
幼児の頃は、保育園や幼稚園で過ごしており、その活動の大半を遊びに費やしています。
自由な遊びを通して体を成長させ、協調性や豊かな心、挑戦する力などを養います。
幼児にとってはいわば、これが「学び」です。
しかし、小学校に入ると急に「勉強」が始まり、机に向かって一定時間座り、教科書に沿った授業を受けなければなりません。
幼児の時から勉強の感覚を
子どもにとっては、今までの遊びと小学校での勉強にギャップがありますから、なかなかスムーズに移行できず、小学校で馴染めないという子も少なくありません。
特に、共働き家庭の多い現在は、教育機関である幼稚園よりも保育園に入所している子も多く、より勉強慣れしていない子が増えているのです。
小学校に自然に溶け込み、心配や不安を抱えながら無駄な時間を過ごさないためには、幼児の頃から「勉強」に触れさせることが大切です。
難しい内容でなくとも、勉強する習慣を日常の中に取り入れておくことで、小学校でのギャップに悩まされることなく、楽しい時間を増やすことが出来ます。
小学校は競争社会の第一歩
大人になると当たり前の事ですが、社会の中では常に比較し、比較され、競争の中で生きていかなければなりません。
小学校では、勉強に点数がつき、成績が評価され、子どもにとっては初めて比較される体験をします。
この比較に馴れていない子は、自信を失ってしまったり、自分を責めてしまう事で、過剰に自己肯定感の低い子になってしまう可能性があります。
幼児のうちから○×に慣れておく
そうならないためには、まずは幼児の頃から自分に自信を持たせること、失敗させることが大切です。
特に、小さい頃の失敗は、子どもにとってそれほど大きな影響にならないことが多いため、今のうちから失敗に学ぶことを覚えさせておく必要があります。
幼児教育においても、「できる」「できない」を子どもに認識させることで、比較や評価にも強い子に育ちます。
進めば進むほど勉強嫌いになりやすい
幼児の子どもにとって、学ぶことは楽しいことであり、興味関心や知りたい欲求を満たす大切な行動と言えます。
それがいつからか、学ぶことが嫌いになり、「勉強は大変」「勉強は辛い」と感じる様になってしまいます。
「タブレットを使った教育はなぜ人気?メリットを徹底解説!」でも紹介していますが、小学校以降は多くの子どもが勉強嫌いになってしまっているのです。
幼児期の体験が勉強嫌いをなくす
子どもの成長や学力向上のためには、自ら学びたいという意欲を持つことが必要不可欠と言えます。
学ぶことの楽しさや喜びを実感させるためには、幼児の頃の体験が非常に重要です。
好奇心旺盛な幼児のうちに、学びの大切さを知り、出来ることを増やして自信につなげると、小学校に上がっても勉強への取り組みがスムーズです。
タブレット学習を幼児の頃から使うメリットは?
メリット1.勉強の姿勢を身につけられる
幼児向けのタブレット学習は、保護者と一緒に端末を通して勉強を行います。
きちんと椅子に座り、机に向かうという行動が自然と身につくため、小学校に上がっても授業に慣れやすくなります。
最初は短い時間からはじめ、徐々に使用時間を伸ばしていくことで、落ち着いて授業を聞けるまでになっていきます。
比較・競争にも対応できる子へ
さらに、タブレット学習を通じて幼児の時から勉強を始めることで、客観的な評価に少しずつ慣れさせることができます。
自分が出来なかった事を受け止め、それについて考えたり、もう一度挑戦する姿勢も身につけられるため、小学校での勉強やテスト、成績への適応もスムーズです。
メリット2.地頭の良い子に育つ
小学校の勉強は、問題に対する解き方を教わり、それができる様に練習問題を与えられるという流れが多くあります。
手順の繰り返しが多いため、発想力を使って解くひねられた問題に対しては苦手意識を持ちやすいのが難点です。
様々な視点から考えたり、発想することが「地頭の良さ」に結び付きますが、これには幼児期にどの様な学びをしていたかが関係します。
かずの経験値が発想力に結び付く
その学びの1つとして大切なのが、「かず」を幼児期に取り扱っているという事です。
実際に、地頭の良い子は、小さい頃から数に触れた経験が豊富なため、抽象物も具体的に捉えて解けることが分かっています。
幼児用のタブレット学習には、かずの勉強が行えるものが多く、日常生活だけでは補いきれない発想力の基礎の構築に役立ちます。
メリット3.楽しみながら学べる
幼児教育を効果的に行うためには、興味を引き付け、楽しみながら学ぶという事が大切です。
タブレット学習は紙面の通信教育と違い、キャラクターが動いたり話したりすることで、子どもに関心を持たせながら勉強が行えます。
映像もついているので、理解しやすく、子どもの学びたい意欲をきちんと満たすことができます。
成功も失敗も経験に
問題が解けると、たくさんの褒めるメッセージが届くので成功体験を感じながら、子どものやる気を続かせます。
また、間違えてしまってもヒントが出てきたり、何度でもやり直しができるので、失敗から学ぶ経験をさせることも可能です。
タブレットって幼児に使わせても大丈夫?ママの心配Q&A
Q1.タブレットを使って言葉を覚えるのは遅れない?
動画や音声が中心の電子端末では、言葉を覚えるのが遅くなるのではないかという心配をされる親御さんも少なくありません。
確かに、幼児期は言葉の発達に大切な時期ではありますが、実は言葉を覚えるのが遅くなるということはありません。
子どもは、家族やお友達、先生など周囲の人とのコミュニケーションを通して、自然と言葉を覚えていくため、タブレット学習程度の一時的な利用であれば問題ないのです。
タブレット学習がプラスに働くことも
たとえば、スマイルゼミの様なタブレット学習は、ことばの学習を行える教材なので、勉強を通して言葉を学ぶ機会が作れます。
さらに、幼児が最も言葉を覚えるのは、親子で同じ物を見ている時に、子どもが見ている物に対して話したり言葉をかける「共同注意」という場面だと言われています。
保護者の方と一緒にタブレット学習を行う中で、声掛けをしてあげることが言葉の発達につながります。
Q2.電子端末の依存にならない?
子どもがタブレットなどの電子端末の依存になるのは、自分で際限なく使用できてしまう環境が原因だと言われています。
つまり、使える時間のルールをきちんと定め、それを守れるように誘導してあげることで、電子端末の依存を防ぐことができるのです。
タブレット学習を行う場合は、「今日は5問まで」「ご飯の時間まで」など約束をし、それ以上使用させない様にしましょう。
親の背中を子は見て育つ
子どもには「観察学習」という性質があり、身近な人の言動を自分のモデルにします。
つまり、子どもにはダメと言いながら、親がスマートフォンやタブレットを操作していれば、子どもが興味を持つのは当然のことです。
電子端末は生活に欠かせないため、完全に切り離すのは難しいものですが、親も使用しない時間を作ったり、子どもの目につかない所で使用するなど工夫しましょう。
Q3.コミュニケーション不足にならない?
子どもにとって動画や音声は興味深く、見ていて楽しいものであることは間違いありません。
しかし、子どもにとって一番大切で、子どもが一番好きな事は人とのコミュニケーションです。
何時間も一人で使わせない様にし、親子の会話を楽しむ時間もしっかり持てれば、心配ありません。
親子の会話数がダイレクトに影響
子どものコミュニケーションには、親子の会話数が直接影響しています。
テレビや電子端末の使用が長い子どもでも、生活の中で親子の会話が多いと、言語数が増えるという研究結果も出ています。
タブレット学習を導入しても、しっかりと親子の間で話をしていれば、コミュニケーション不足にはなりません。