アスペルガー症候群ってどんな病気？
アスペルガー症候群は自閉症の1つ
「対人・社会関係」「コミュニケーション」「想像・創造」について先天的に障害を持っているのが自閉症ですが、アスペルガー症候群も自閉症の1つです。
脳機能のうち、認知や感情に関する領域に異常をきたすことが原因とされていますが、まだ明確な解明には至っていません。
アスペルガー症候群では様々な症状を呈しますが、人との関わり方が上手くできなかったり、自分の行動に強いこだわりを持つのが特徴です。
自閉症とはどう違う？
アスペルガー症候群と自閉症は、とても類似する点が多いため、明確に区別できるものではありません。
強いて言うのであれば、一見すると障害があるように見えないケースが多いのが、アスペルガー症候群です。
不器用、個性的、空気が読めないといった性格的な要素として片付けられてしまい、障害があると気付くのが遅れてしまう事も少なくありません。
伸ばし方次第では勉強できる子に
アスペルガー症候群は、知的能力や学習能力に関しては、普通の子と同じだけ持っている事も多くあります。
勉強ができないと悩むお子さんや保護者もいますが、実は勉強方法次第では成績を伸ばすことも可能です。
大切なのは、アスペルガーの子供に合った学習方法を取り入れているかどうかですから、現在の傾向と教材の向き・不向きを比較して選ぶようにしましょう。
保護者も二人三脚で勉強を
親の視線や言葉、態度は想像以上に子どもへ影響を及ぼすため、任せきりにするのではなく、一緒に取り組む姿勢が大切です。
普段の頑張りを褒めてあげる、勉強の計画を一緒に立てる、分からない問題を優しい言葉で解説するなど、保護者ができることは非常にたくさんあります。
勉強ができない一面を見ると残念な気持ちになりますが、障害があるからと諦めるのではなく、どうしたら特性に合わせて上手く進めることができるのかを考えてみましょう。
アスペルガーが勉強できない理由と学習方法
計画立てて勉強ができない
アスペルガー症候群を持つ子供は、自分でプランニングする事が苦手なため、勉強の計画やルールを立てることができません。
また、暗黙のルールのように明確化されていない物事を汲み取り、理解することが難しいという特徴もあります。
一方、行動パターンが固定されていたり、規則を厳格に守るという傾向もあるため、誰かが計画を立てて学習のルートを作ってあげれば、毎日勉強を続けることが可能です。
「5時から算数の教科書20ページの練習問題を2問やる」といった具合に細かく決められていると、自宅学習の習慣が身につきやすくなります。
勉強への意欲がまばら
自分に興味のある事柄に対しては一生懸命に学ぶため、得意な科目は進んで勉強していきますが、興味を持てない科目についてはなかなか手につきません。
この事自体は普通の子でもよくありますが、アスペルガーの場合はより顕著に表れるため、成績の面を心配される保護者の方が多くいます。
苦手な科目の勉強をするのは誰でも億劫な事ですから、できるだけ興味を引く形で進めることが大切です。
アスペルガー症候群の子供は、視覚的な能力が優れているため、文字ではなくイラストや動画などを使ったアプローチが効果的です。
また、どこで興味と勉強が結びつくか分からないので、いつでも勉強できる環境を整えると良いでしょう。
集中力に欠けている
アスペルガー症候群には、1つの物事に対して非常に集中するという特徴があります。
この集中力が勉強に向けられていれば良いのですが、そうでない場合は勉強の妨げになってしまうでしょう。
教材を用意して机に向かわせても、他の事をやり始めてしまったり、席を立ってしまう事はよくあります。
アスペルガーの子供に勉強をさせる時は、1つ1つの学習時間を短く設定し、長く集中する必要がない方法を取りましょう。
勉強している途中で興味を持ち、進んで勉強したがるのであれば、時間を伸ばしてあげれば良いのです。
また、アスペルガーのお子さんは音に敏感に反応することも多いため、わずかな音でも集中が阻害されてしまいます。
できるだけ静かな環境に整えると、勉強に集中しやすくなりますので、ご家庭の環境や勉強の時間を見直してみましょう。
考えさせる問題が解きにくい
最近は新大学入試を筆頭に、子供の思考力・想像力を評価する流れへと、徐々に教育が変わっています。
アスペルガー症候群は、論理的な思考は得意な子供が多い一方、考え方の道筋を立てるのは苦手です。
ただ、勘違いしてはいけないのは「できない」ではなく「苦手」という点で、アプローチの仕方が理解できれば思考力も育てることができます。
どのように考えれば良いのかを教えながら、次第に一人で考えられるようサポートしてあげると、アスペルガーでも考える力を身につけることが可能です。
オンライン学習「すらら」はアスペルガーに合っている！
プロの計画で家庭学習をサポート
すららでは利用者一人ひとりに専任のコーチがつき、学習開始時から特性に合わせて、毎日の学習を設計してもらえます。
アスペルガーがあっても、無理なく続けやすいプランを立ててもらう事ができるので、計画立てて勉強するのが苦手なお子さんも安心です。
学習設計は、日々の取り組みの様子と履修データをみて適宜変更してもらえるので、子供の興味に変化があった時も柔軟に対応してもらえます。
生徒・保護者のフォローも
また、専任コーチは学習設計や見守りだけでなく、生徒への声掛けやアドバイスも行ってサポートしてくれる存在です。
保護者からの相談も可能なので、学習や生活の様子から何か困り事があった時も気軽に聞けるのが、安心できるポイントになります。
アスペルガーなど障害を持つ保護者の方は、どこに相談して良いのか悩んでしまう方も少なくありませんが、すららならすぐ相談できて具体的に解決できるため、負担の軽減にも役立ちます。
すららの公式サイトを見る視覚的なデータで自信アップに
すららのトップページには、ログイン状況や自分の合計勉強時間、クリアしたユニット数などのデータが表示されています。
自分の頑張りを自分自身が目で見て分かるので、達成感につながりやすく、自己肯定感や自信を高める事が可能です。
アスペルガーを持つお子さんは、生活上で否定されたり上手くできない場面が多いため、どうしても自信を喪失しやすくなります。
勉強を通して「できた！」「頑張れた！」という体験を増やすことは、勉強だけでなく生活やコミュニケーションの中でもプラスに影響するため、学習面以外への効果も期待できるでしょう。
コレクション特性を勉強に活用
ゲーミフィケーションの要素がふんだんに使われているすららは、ログインでスタンプをもらったり、一定時間以上勉強するとご褒美パズルが贈られたりと、集める楽しさも備えています。
アスペルガーを持つ子供は収集癖を持つことが多いため、ゲーム感覚でコレクションすることから勉強をスタートさせることができます。
学習へネガティブなイメージを持たせることなく進められるので、得意科目はもちろん、苦手な科目もモチベーションを下げずに取り組むことが可能です。
キャラクターと一緒に楽しく学べる
教材の中では、さまざまなキャラクターが先生となり、「見る」「聞く」「話す」「読む」「書く」の5つの機能を駆使して学習を進めていきます。
紙教材と違って音や動きも組み合わされているため、より子供の興味を引きやすく、記憶に残りやすいのが特徴です。
また、1問ずつ回答と解説が繰り返されるスモールステップのシステムで、集中しにくいお子さんにも導入しやすいでしょう。
発達障害に精通した機関と共同開発
すららがアスペルガー症候群におすすめできる理由として、最も大きいのは「教材のクオリティーの高さ」です。
発達障害の専門機関（子どもの発達科学研究所）と共同開発することで、論理だけでなく感覚的にも理解できるよう工夫されて作られています。
一般的な教材と異なり、障害を持っていても解説の内容がわかりやすいので、学習継続率約9割という高い実績を誇っているのです。
2012年には「日本e-Learning大賞文部科学大臣賞」を、2015年には「日本ベンチャー大賞の社会課題解決賞」を受賞し、教育業界でも注目されています。
無学年方式だから着実な理解が可能
すららは現在の学年に捉われる事なく、小学生から高校生まで全学年の勉強を行うことができる無学年式の教材です。
すでに勉強に遅れが見られるお子さん、苦手科目が顕著になってきたお子さんも、できなくなった単元から進めることができるので、着実な理解へとつながります。
また、無学年方式は得意を伸ばしやすいという特徴もあり、興味のある科目は学年を問わずどんどんと進めることも可能です。
現在は3科目のみのサービスですが、苦手のフォローから得意を伸ばすことまでオールマイティに使いやすい教材なので、1つ導入するだけで安心して勉強させられます。
問題だけでなくテストもできる
しかも、すららには小テストや定期試験、実力診断テストの機能が備わっているので、進捗にあわせてご家庭でも理解度の確認を行うことができます。
間違えてしまった問題・単元は、1クリックで復習画面に戻る事ができるので、やり直しの機会を失う事がありません。
テスト・試験に追加料金はかからず、いつでも何度でも受ける事が出来るので、コストパフォーマンスにも優れています。
難易度は自動で調整
アスペルガーの場合、科目によって習熟度が大きく違うというお子さんも多く、コース分けされている教材は使いにくいという声が聞かれます。
この点、すららは正答率から習熟度を判別し、問題の難易度を自動的に変更してくれる仕組みなので、そもそもコースという概念がありません。
すららで勉強に取り組むだけで、自然と子どもに合った最適な教材に変化するので、入り直しや教材変更などの手間もかからず便利です。
繰り返し行って理解度アップ
すららにはつまづき診断機能が搭載されており、苦手な箇所や復習が必要な単元を自動で提案してくれます。
どこが分からないのかが一目瞭然なので、なかなか勉強が手につかないお子さんも、無駄に時間をかけることなく効率良く学習を進めることが可能です。
しかも、質問機能も搭載されていますので、解説がわかりにくければ直接指導してもらうこともできます。
すららの公式サイトを見る難関校はムリ？アスペルガーの受験対策
障害があっても受験はできる！
興味を持って取り組める教材を使ったり、自信をもって学習できる環境があると、アスペルガーのあるお子さんでも勉強が得意になっていきます。
障害を持ちながら文系や理系の大学へ進学している方もたくさんいるので、受験を諦める必要はありません。
子どもの将来を案じるからこそ、しっかり学力・能力を伸ばせる環境を作り、早めに対策することが重要です。
アスペルガーがあるからこそ難関校へ
アスペルガーを持っている人は、人の気持ちを汲み取ったり、空気を読んで発言することが苦手で、人間関係において苦労する事が多々あります。
学校では人格や人となりで判断される側面がたくさんあるため、どうしても評価されにくいですが、成績第一に考える難関校やトップクラスの大学はむしろ、アスペルガーにとって生きやすい環境なのです。
事実、国立成育医療研究センター心理科医長の宮尾益知先生も、アスペルガーを持つ子はできるだけ偏差値の高い学校へ行くようにと発言しています。
受験は、単純に学問・職業の将来性を開くというだけで考えられがちですが、アスペルガーであっても活躍できる世界に出会うために、ぜひ上を目指した受験をおすすめします。
志望校は幅広い視点で選択を
一般的には、志望校を選ぶ時に「第一志望（少し上のレベル）」「第二～三志望（同等の学力程度）」「滑り止め（安全圏）」をベースに、通学の利便性や校風などをあわせて検討します。
アスペルガーの場合も基本は同じですが、特に通学については子どもの特性を考え、場合によっては複雑すぎるルートや遠方の学校などは避けた方が良いかもしれません。
また、カウンセラーのいる学校や、近年で障害のある子供を受け入れた経験のある学校なら、対応面もより安心して通わせられるでしょう。
受験を考え始めたら、子供と一緒に見学や説明会に足を運び、詳しく話を聞いてみる事をおすすめします。
特別支援学校は最後の手段に
障害などがあり、サポートが必要な子供が通う特別支援学校ですが、知的な遅れがない発達障害の子供でも通える学校があります。
障害をよく理解した先生たちなので安心感はありますが、受験のための勉強や指導という点には特化しておらず、勉強の難易度は低めです。
また、一般校の学習指導要領とは一部異なる事から、法律（学校教育法）上、特別支援学校は一般的な学校とは異なる区分がされているのが現状です。
たとえば高等部の場合、大学の入学資格はあるものの、受験のためのカリキュラムや単位が足りないと希望の大学に受験・入学できない恐れがあります。
受験をしたいご家庭では、特別支援学校も選択肢には入れておきつつ、最後の手段として考えておくと良いでしょう。
自宅での受験勉強を基本に
受験と聞くと塾や予備校へ通わせる事を最初に考えてしまいますが、アスペルガーの場合は自宅で受験の対策を基本にしましょう。
塾・予備校は授業を聞くスタイルなので、一律での対応が多く、理解につなげるのが難しいからです。
また、コミュニケーションや人間関係の構築が難しいアスペルガーは、先生との相性が悪かったり厳しい言葉をかけられると、癇癪を起こしたり、感情的な言動に手が付けられなくなってしまう事が予想されます。
東大生の多くは、教科書をベースに自分で勉強しているという調査結果もあるので、自宅学習でも十分に対策は可能です。
得意を伸ばすことより、苦手の対策を重視
これは障害の有無に関わらず、受験勉強においては得意科目よりも苦手科目を重視し、対策していくことが大切です。
受験問題の割合で考えると難問はさほど多くない事から、基礎～応用の解けない問題をできるだけ少なくし、得点できる問題を増やす事が、合格の第一歩になります。
アスペルガーを持っている子供は、苦手な科目の勉強がより進めにくいため、学習に取り組める工夫を周囲が行う事も必要です。
計画を立てるのが苦手で、興味に熱中しやすい特性から、学習範囲・内容を上手く調整して苦手の克服を行いましょう。
全国模試はできるだけ受験する
模試は入試のために欠かせないツールなので、アスペルガーなどの障害があったとしても、できるだけ受験することが大切です。
普段の頑張りが目に見えて分かっても、自分がどの位置にいるのか、どの学校を目指すべきなのかは、模試が分かりやすい指標になります。
また、受験をするのであれば他人と一緒に大きな教室で試験を受けるため、その環境に慣れることも必要です。
全国模試はどちらも行える非常に良い機会なので、積極的に活用することをおすすめします。
試験会場でトラブルは起こらない？
模試会場では、他の人と一緒に受験はするものの、近くの人や会場内の学生と会話をする必要はありません。
アスペルガーは、対人関係が苦手なためトラブルの発生が気になる所ですが、過度に心配する必要はないでしょう。
会場が自宅の近くだとは限りませんので、保護者の方が送り迎えをしてあげると本人も安心できます。
