効率よく勉強できる時間帯は?脳科学で考える効果的なスケジュール

試験前や入試直前など、特に学習効果を求めるタイミングでは、勉強の時間も工夫するのがおすすめです。
より効率的に勉強ができる時間帯について、人間の脳の仕組みから解説していきます。

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勉強に一番良い時間帯はいつ?

起床後3時間以内は勉強に1番良い!

人間は寝ている間に前日の記憶を整理するので、翌日起床した後は一番脳がクリアな状態になっています。

そのため、起床後3時間以内は「ゴールデンタイム」とも呼ばれるほど、勉強に最適な時間と言われているのです。

特に、集中力・思考力が発揮しやすい時間帯なので勉強の効果も高まり、効率良く勉強することができます。

たった3時間という限られた中ですので、毎朝余裕をもって起床し、上手に時間を使うようにしましょう。

午後の時間帯なら15時~17時がベスト

体のリズムや昼食などの原因により、午後は眠くなりやすい時間帯なので、勉強でもミスが起こりやすいと言われています。

一方、脳や身体を活発にする交感神経は15時~17時に最も活性化するので、この時間帯は勉強に向いている時間と言えます。

さらに、夕方にさしかかると疲れが少しずつ出てきますが、この疲れも勉強には良い効果をもたらすという研究結果が出ています。

脳が疲れると様々な思考が巡るため、逆にクリエイティブな発想力へと繋がりやすいという訳です。

もちろん過度な疲れは勉強の妨げになりますので、ひどい疲れを感じた時はしっかり休みましょう。

空腹の時間も実は勉強に最適

自然の中で人間が生きていた頃、獲物を必死に見つけなければならない空腹の時は、場所を覚える記憶力や獲物を捕る集中力が特に高まりました。

これは現在にもしっかりと受け継がれており、空腹時は記憶力や集中力が高まるので、時間帯ではありませんが勉強に適した時間として覚えておきましょう。

ただし、血糖値が下がりすぎると脳のエネルギーが不足し、働きが低下してしまうので注意が必要です。

適度なタイミングで食事を摂り、またエネルギーを補給してから勉強を再開するようにしてください。

記憶する勉強なら就寝前に

睡眠は脳や身体を休ませるだけでなく、前日の情報を整理するタイミングでもあり、勉強した内容を脳の中に定着させる役割もあります。

そのため、発想力・想像力が必要な勉強というよりは、暗記のように覚える作業の勉強を行うと効果的です。

寝る前に勉強をしてしっかり睡眠を取り、翌朝目覚めてから確認するよう心がけると、整理された勉強の記憶がきちんと定着し、効率的な学習につながります。

ただし、夜更かしをして深夜まで勉強をしていると、睡眠時間が短くなるため、記憶が脳に定着しづらくなってしまいます。

試験の前などで焦っていてもきちんと睡眠時間は確保した方が、勉強の効果を高めることが可能です。

時間帯別おすすめの勉強内容

午前中は考える力を使う勉強を

脳に余計な情報が入っていない起床後から午前中の時間は、思考力が高まりやすいので、創造力の必要な勉強が向いています。

数学・理系科目のように応用力が必要となるもの、少しレベルの高い問題、作文などが最適です。

また、前日に行った勉強の復習も翌朝すぐに行うことで、記憶の定着を確認することができます。

まずは脳を起こしてからスタート

起床直後はまだ脳が眠っている状態なので、すぐに勉強に取りかかるのではなく、スイッチを入れることが大切です。

10~15分ほど体を動かしたり音読を行って寝ている脳を起こし、そこから勉強を始めましょう。

また、睡眠中は汗として体の水分が排出されていますが、脳が脱水の状態になるとパフォーマンスが低下しますので、お水を飲んでおくことも心がけましょう。

午後は予習・復習を中心に

交感神経が働きやる気が高まりやすい午後の時間帯には、普段の予習・復習からワンランク上の問題まで幅広く取り組めます。

苦手な科目があれば、気力の高まっている午後のうちに済ませてしまうと、モチベーションも維持しながら勉強を続けることが可能です。

また、発想力にも期待できるのが午後の勉強なので、複雑な問題やワンランク上のレベルの勉強にも適しています。

勉強の前に昼寝を挟むと効果的!

ただし、午後は食後の眠気対策が必要になるので、勉強の前に15分だけ昼寝の時間を取ると良いでしょう。

実際に、福岡県の進学校では、午後の授業開始前に15分の昼寝を行った方が難関校への合格率が高まった、という結果も出ています。

なお、昼寝以外の眠気対策については「勉強で眠くなる理由は拒否反応!?本当の理由と効果的な眠気覚まし対策」でも紹介していますので、併せてご覧ください。

睡眠前は暗記系の勉強を

寝る時に脳内の情報が整理されたり、記憶が定着する事を考えると、寝る前の勉強は暗記科目がおすすめです。

数学を除くほとんどの科目で暗記の必要な勉強がありますので、就寝前の勉強は効率良く行うことも大切になります。

寝る前に行った暗記の勉強はそのまま放置するのではなく、翌朝すぐに再確認することでより定着力アップにつながります。

考える勉強には不向き

思考力の必要な勉強の場合、脳内でアドレナリンが分泌されることで眠れなくなったり、記憶しづらくなってしまいます。

暗記には強い寝る前の勉強ですが、考える事が大切な勉強にはあまり適しておらず、他の時間帯を利用した方が良いでしょう。

もし、夜になって暗記する勉強が残っていなければ、簡単な計算問題などシンプルな勉強を行うのがおすすめです。

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