カフェで勉強するメリットは?
勉強に気持ちが向きやすい
自宅で勉強しているとテレビ、ゲーム、漫画など様々な誘惑があり、自律心がないとなかなか集中して勉強できません。
焦っている時や追い込まれている時は自宅でも気持ちが勉強に向きますが、普段からいつでもという訳にはいかないでしょう。
そんな時にカフェを利用すると、「勉強する」という目的をもって来店するので、勉強へのスイッチが入りやすくなります。
カフェにはスマートフォン以外、気が散ってしまう物もないので、集中を妨げる要素が少ないのもメリットです。
観客効果で集中力アップ
よく「勉強はリビングですると良い」と言われますが、これは社会心理学において、作業中にそばに他人がいると作業の成績・効率が高まる働き(社会的促進)があると言われているためです。
周囲の人は直接的に関わらなくても、居るだけ・見ているだけでこの効果が発揮されるので「観客効果」と呼ばれますが、カフェにはスタッフや他のお客さんがいる事から、観客効果を得られる環境になっています。
周りの人のちょっとした視線が誘惑を遠ざけ、勉強に集中しやすい環境を作ってくれるので、家では捗らないという人にもおすすめです。
気分転換が行いやすい
自宅で勉強中に集中力が途切れると、どうしても娯楽の方向へ気持ちが向いてしまいますが、カフェでは飲み物・食べ物を楽しみながら休憩が行えます。
美味しいパンやケーキの味、コーヒーや紅茶の心地良い香りが気分をリフレッシュさせ、一息ついた後も勉強に気持ちが向かいやすくなるのです。
カフェでは「勉強する」か「食べる(飲む)」の2択しかないので、休憩の時間が区切りやすいという点も勉強しやすいポイントになっています。
勉強するならこんなカフェがおすすめ!
自宅や学校から通いやすい
自宅や学校から少し離れたカフェも良いですが、普段使いには徒歩・自転車で行ける範囲のお店が良いでしょう。
電車を使って遠出すると往復に余計な時間がかかってしまうので、あまり効率の良い方法ではありません。
カフェで勉強する時は使いやすさも重視して、いつでも気軽に行ける距離の店舗を利用しましょう。
近隣に他のカフェもあるとベスト
いつも同じ店舗だと環境に飽きやすく、次第に集中しづらくなってしまうので、できれば利用できるカフェが2~3店舗あるとベストです。
また店内が混雑してきた場合は居座らず、席を譲る事も必要ですが、その時にも近くに他のカフェがあると移動できて便利でしょう。
近くにどのくらいカフェがあるかリサーチしておくと、いざという時にも安心して利用できます。
長居しても大丈夫な雰囲気
食べ物・飲み物を楽しむ人、友人との会話を楽しむ人、本を読む人、仕事・勉強をする人、どのような立場でもカフェにとってはお客様に変わりません。
しかし、飲み物1杯だけで何時間も滞在されてしまうと、混雑時は店内の回転率が下がり、お店の収益が減少してしまいます。
そのため、カフェによっては店内での勉強を禁止していたり、時間帯によって利用制限を設けている場所もあるので注意が必要です。
お店に入る時は外から混雑具合を確認し、勉強しても良さそうか確認してから入店すると安心です。
ランチ・ディナータイムなどお店が混みそうなタイミングを避け、待っているお客さんがいるようなら退店するなど、利用者側も配慮しましょう。
店内が騒がしすぎない
日本建築学会の辻村壮平氏が行った研究によると、人の話し声などの言語情報は学習効率を下げるという結果が明らかになっています。
一方、人気講師として知られる東進ハイスクールの安河内哲也氏は、静かな空間が見つからない現代では、うるさい場所や雑音の中でも勉強できるよう慣れることが大切としています。
この両面から考えると、カフェで勉強をする時はあまりうるさすぎない適度な環境を見つけられると良いでしょう。
カフェで自習室のような環境は作れませんが、物音や多少の会話の中でも集中できるようになれば、テストや試験はもちろん、社会に出てからオフィスで仕事をする時にも役立ちます。
家族連れが来やすいお店は要注意
「騒がしいお店」というのは定義が難しいですが、基本的には満席に近く会話の多い店内や、小さなお子さんが来店するカフェは避けた方が安心です。
人が最も反応しやすい音の周波数は2,000~4,000Hzと言われていますが、赤ちゃんや子供の泣き声は親に届きやすいよう2,000ヘルツ以上の高周波が含まれます。
そのため、大人の一般的な会話よりも耳に届きやすく、勉強中の環境としては適しませんので、小さなお子さんが来店しやすい時間帯や曜日、お店などは避けた方が良いでしょう。
勉強しやすいテーブルがある
勉強する時はノートや参考書を広げるので、ある程度スペースの確保されているテーブルだと使いやすいでしょう。
丸型よりは四角のテーブルの方が面積が広く、勉強用としては使いやすいので、形状も確認しておくと安心です。
また、一人用のカウンター席だと隣の人の邪魔になってしまう事がありますので、テーブル席が使えるカフェの方がおすすめです。
気になるお店は1度利用してみる
実際に勉強してみないと、机の使いやすさや高さなどは分からないので、近くのカフェは1度試しに利用してみましょう。
勉強がしづらいと感じたら効率が悪くなってしまうので、あまり積極的な利用はおすすめしません。
無料のコンセントがある
カフェで長い時間勉強をしていると、思っているよりもスマートフォンの充電が無くなるので、コンセントが使えるお店だと安心です。
アプリを使って勉強している方、タブレット学習を使っている方は、特にコンセントが設置されているカフェだと助かります。
壁にコンセントがあっても顧客が使えないお店もありますので、必ず利用前にスタッフに確認して使いましょう。
Wi-Fiが使用できる
カフェで勉強する場合、自宅や図書館のように辞書や参考書などを何冊も用意することができないので、インターネットで調べながら勉強する方がほとんどです。
すると、思っている以上にパケット通信量がかさんでしまうので、無料Wi-Fiのあるカフェだと安心して使えます。
もし近隣のカフェにWi-Fiの使えるお店がないという場合は、スマートフォンの契約プランを見直すのも1つの手です。
また、自宅以外で勉強する事が多いようであれば、ポケットWi-Fiに契約するのも良いでしょう。
メニューの価格が高すぎない
自宅や学校、図書館であれば飲食代はあまりかかりませんが、カフェだとどうしても数百円以上の費用がかかります。
そのため、カフェを選ぶ時はメニューの値段にも注意して、あまり高すぎないお店を選んだ方が続けて利用しやすいでしょう。
コーヒーによりこだわっている専門店や、食事のクオリティが高いカフェよりは、チェーン店の方が手頃な価格です。
こんなデメリットも!カフェ利用時の注意点
頻繁に利用するとお金がかかる
飲み物1杯500円だけ使ったと仮定しても、週2回行けば月4,000円ほどかかるので、カフェで勉強するのは意外とお金がかかります。
学生の場合はアルバイトをしていない人も多いですから、お小遣いと相談しながら上手に活用することが大切です。
また、カフェでの勉強を保護者の方に相談し、いくらか援助してもらうという事も考えましょう。
メニューに飽きてくる
1つのカフェに頻繁に出入りしていると、注文するメニューが固定されてくるので、どうしても味に飽きてきます。
勉強が目的ではあるものの、食べ物や飲み物はリフレッシュ材料でもありますので、意外と重視したいポイントです。
1つの店舗に長居しすぎないためにもカフェを複数見つけておく事は大切ですが、メニューの面もいろいろなお店だと飽きにくく、利用しやすくなるでしょう。
雑音がないと集中できなくなる
カフェのような環境での勉強に慣れ過ぎてしまうと、今度は静かな環境で集中できないという弊害が生じる可能性も否定できません。
静かな場所での勉強が難しくなると、試験中に実力が発揮できなくなってしまう恐れがあるので、両方に対応できるよう工夫することが大切です。
勉強場所をカフェだけに決めるのではなく、図書館や自習室、自分の部屋でも行って、様々な環境への適応力を高めましょう。
長居しすぎると注意されるお店も
勉強をカフェでするのは悪い事ではありませんが、あまりマナーが良くないとお店側にも迷惑がかかります。
空いている店内は勉強をしていても怒られることは少ないですが、混雑する時間帯にも関わらず勉強を続けていると注意される事はあります。
カフェはボランティアではなく商売ですから、忙しい時は様々なお客様に利用してもらえるよう、必要に応じて退店を求めるのもスタッフの仕事です。
注意されたからと腹を立てず、近くのカフェなど別の場所にすぐ移動するよう心がけてください。
勉強場所にカフェを上手に使うコツ
学校帰りにカフェで宿題を仕上げる
学校から自宅に帰ると気が緩んでしまったり、疲れをどっと感じて、なかなか宿題に手が付けられないという人もいます。
そんな時は帰宅する前にカフェに立ち寄り、宿題だけは仕上げてから帰るのがおすすめです。
カフェであれば自宅のようにはくつろげませんので、一息ついてから必要な勉強を行うことができます。
ただし、学校の校則で店舗等への立ち寄りを禁止している場合は、カフェではなく図書館などに寄るようにしましょう。
塾や予備校までの待ち時間に
塾や予備校へ通っている方で、授業が始まる前に時間がある時は、カフェによって少し勉強してから行きましょう。
前回の復習をしたり、今日の授業で行う予習をしておけば、より理解しやすくなるので効率的です。
少し早く塾・予備校へ行き、友達と話す時間も大切ですので、今日は何を重視したいのか考えた上で行き先を変えると良いでしょう。
休日に使う勉強スポットとして
学校がない日の勉強は自宅でするのが基本ですが、気分に応じてカフェへ移動するのも良いでしょう。
平日に比べると混雑している時間が多いので、あまり長居できない事もありますが、気分転換を兼ねて出掛けると勉強が捗ります。
また、休日に友達と一緒に勉強したい時もカフェなら待ち合わせしやすく、図書館と違って教え合いながら勉強しやすいのもメリットです。
3場所のローテーションがおすすめ
勉強する場所は自由度の高い「自宅」、静かな環境の「図書館や自習室」、人目があって捗りやすい「カフェ」の3つをローテーションすると良いでしょう。
カフェや図書館など外出先で勉強をするのも良いですが、声を出して覚えたい暗記科目は、自宅で人目の気にならない自宅の方が気兼ねなく行えて効果的です。
気分や科目などにあわせて勉強する場所を変え、自分が効率良く学べる環境を作りましょう。
勉強するのにピッタリなカフェチェーン店はどこ?
①スターバックス
様々なメニューが楽しめるスターバックスは、本を読んだり勉強・仕事をしている人が意外と多くいます。
値段が高いという印象がありますが、実は300円からコーヒーが飲めるので、考えて使えばそれほどコストはかかりません。
人気店だけあって、利用者の多い店舗は勉強しづらい環境なので、空いている時間帯に使うのが良いでしょう。
②エクセルシオール
社会人から支持されているカフェのエクセルシオールは、一人で利用する方も多く、比較的長居しやすい環境になっています。
メニューの価格が少々高めなのが難点ですが、パスタやピザ、パニーニなどの食事メニューやデザートなどが楽しめるのも魅力です。
公式サイトの店舗検索では、コンセントやWi-Fi設置店を調べることができるので、リサーチしてから足を運ぶと良いでしょう。
③タリーズ
ビジネスマンをターゲットにしているカフェなので、コンセントやWi-Fiなどの環境が整っている店舗が多い印象です。
飲み物や食事のメニューがたくさんあるので、何度訪問してもあまり飽きないのがポイントです。
店内が他店よりも暗めの照明になっており、長時間の勉強には不向きかもしれません。
④ドトール
全国的に展開しているドトールは、どの店舗も席数が多いので、混雑しやすい時間帯や休日でも入りやすいお店が多いでしょう。
全体的にお手頃価格で提供しているので、頻繁に利用したい学生にとっても使いやすいカフェと言えます。
ただし、座席は多いがテーブルが小さめであること、隣と席が近いことが少々使いづらい点です。
⑤サンマルク
店内で焼くパンやデザートが特に人気のカフェで、学生でも入りやすいカジュアルさが魅力です。
落ち着いた印象のデザインのお店が多いので、集中して勉強したい時にも使い勝手が良いでしょう。
なお、コーヒー以外のメニューは少し割高感があり、あまり頻繁に行き過ぎるとお財布が心配です。
⑥コメダ珈琲
名古屋発祥で地域性が感じられる「おぐらあんトースト」や「シロノワール」などが楽しめるカフェで、1日いても飽きないお店です。
お得なコーヒーの前売り券は、珈琲、紅茶、ジュース、コーンスープ、ソフトクリームなど約20種類から選べるので、学生にも優しいのが嬉しい所です。
ゆったりとした席を用意している店舗が多く、勉強もしやすいですが、休日はかなり賑やかなので注意しましょう。
⑦ベローチェ
1杯200円からというリーズナブルな価格で、勉強時も利用しやすいのが嬉しいカフェチェーン店です。
どこの店舗もカジュアルな雰囲気なので入りやすいですが、他店ほど子供の利用を見かけず、騒がしすぎる事がありません。
あまり店舗数が多いカフェではないので、利用する地域が限られるという点はデメリットと言えるでしょう。
⑧プロント
昼はカフェ、夜はバーと時間帯によって顔が変わる特徴のプロントは、木目を使った落ち着いた雰囲気の店内で集中しやすい環境です。
価格の抑えられたメニューが多いですが、さらに専用アプリ「プ活」を使えば毎月お得なクーポンが配信されるので、より気軽に利用することができます。
フリーWi-Fiが使える店舗が多いですが、コンセントは使えないので長時間使う人は注意しましょう。
⑨ルノアール
大人の喫茶店という印象のあるルノアールですが、その落ち着いた雰囲気と比較的静かな環境が勉強に適しています。
他のカフェに比べて単価設定が高いので、あまり頻繁にはいけませんが、小一時間ほど勉強するには丁度良いでしょう。
どこの店舗もテーブルがあまり広くはないので、コンパクトに勉強できる科目やタブレット学習の時におすすめです。
⑩ミスタードーナツ
カフェというよりドーナツ店ですが、通常価格でコーヒー・カフェオレ・ミルクティーが飲み放題になっており、長時間の勉強にうってつけです。
ドーナツに加えてパスタやラーメン、飲茶といった食事メニューが多く取り揃えられており、小腹が空いた時にも助かります。
その反面、誘惑に負けると驚くほどカロリーを摂取してしまうので、上手にコントロールして使いましょう。