タブレット教育はココで子どもを伸ばす!
メリット1.勉強に対する自主性が育つ
親が子どもへの教育を行う中で、誰しも悩むのが「勉強への自主性」です。
勉強が進むにつれて難しくなったり、苦手意識を持ってしまうと、自分から勉強しようと思う気持ちが薄れてしまい、遊びや娯楽の方にベクトルが向いてしまいがちです。
小学1年~高校3年までの生徒を対象にしたベネッセの調査(2017年)では、小学6年生で30%以上、中学生になると45~50%、高校生では60%以上が「勉強が嫌い」と答えている事が分かっています。
タブレットでの学習は、勉強に意欲的な子からそうでない子まで、勉強したいと思えるような工夫が多く、継続的な自己学習が行えるようになっています。
勉強を楽しくできる工夫が満載
小学生の時には自己学習を定着させる習慣が重要になるため、ゲーム感覚なのに勉強が身につくようなサービスや、子どもが楽しめる解説動画の工夫などが行われています。
中学生や高校生になると、より成果の習得や成績向上などに重点が置かれてきますが、分かりやすい解説によって理解できた事への自信をつけ、苦手意識を払拭することで前向きに勉強に取り組みやすくなります。
また、教育がIT化されたことにより、自分の正答率などが瞬時にデータで可視化され、達成感や学力の向上を子ども自身が感じやすくなったことでも、自主的な勉強を支えています。
メリット2.1回10~15分で質の高い勉強に
従来の教育法では、とにかく時間を使って多くの問題を解く事が重視されていましたが、現在はより効率良く質の高い勉強を継続的に行う事が重要とされています。
東京大学・池谷裕二教授の実証実験では、1時間続けて勉強をした子ども(詰込み型)よりも、15分の勉強を3回行った子ども(積み上げ型)の方が、長期的な成績の伸び率が高い事が分かっています。
タブレットなどを使うオンライン学習は、1コマ10~15分の時間で質の高い勉強が効率良く行えるため、集中できない等の理由でダラダラと無駄な時間を過ごす事がありません。
スキマ時間も活用できる
受験生ともなれば、より有効に時間を活用して勉強することが求められますが、短時間でどこでも勉強が行えるタブレット教育の様な方法なら、スキマ時間の活用にも便利です。
移動時間、待ち時間などを勉強に充てることで、無理なく学習時間を伸ばすことができます。
しかも、スキマ時間を使った勉強は、子ども自身が勉強への気負いを感じていないため、意外と集中して勉強できる環境だと言われており、効果的な勉強法であるとも言われています。
メリット3.理解力を高める動画解説
従来の通信教育との最大の違いは、解説が分かりやすいという事です。
問題集の解説や参考書の様な紙媒体では、情報量が限られるため、解説を読んでも分からないという事態がよく発生しています。
これをIT化することで、動画や音声による解説が行えるようになり、より多くの情報を含んだ細やかで丁寧な解説が行えるようになりました。
解けない問題があっても、その解説を聞けば理解しやすいため、着実な学力の向上を目指すことが出来ます。
結果分析機能で苦手の攻略も
さらに、自分の結果がその場で分析されるため、苦手な科目や問題が一目で分かるようになっています。
解けない箇所を集中的に対策することができ、効率良くアベレージを高めることが可能です。
しかも、苦手な問題は何度でも解き直せ、解説を繰り返し見ることもできるので、苦手を放置せずに自分のペースでレベルアップが行えます。
メリット4.受験対策にも利用可能
受験を控える学生であれば、普段の勉強よりもより入試に直結した問題や解き方を知ることが重要です。
タブレットを使った教育は、全体的な学力向上用と思われがちですが、実は受験対策としても活用することができます。
現在は、多くの学習サービスで受験対策講座や受験生用コースが設けられているので、受験生であってもより実践的な学びが受けられます。
得点力が上がるから結果に直結
この様な受験用コースは、都道府県別や各志望校の出題傾向に沿って出題・解説が行われます。
教科書で学ぶ勉強よりも一歩先を行く問題も多く、応用力だけでなく思考力や表現力なども必要になるため、具体的な対策が行えて、しかも理解しやすく確実な得点に繋がるタブレットでの教育が非常に有効です。
こんな子どもにはタブレット学習が向いている!
勉強に苦手意識を持っている
勉強するのが苦手というお子さんの場合、まずは興味を持って家庭学習を継続できるような教材を選ぶことが大切です。
ゲーム感覚で学べるタブレット学習なら、紙教材に比べて導入しやすく、子供としてもハードルが低くなります。
動画・音声を使った解説ならではの理解のしやすさで、「できた」「分かった」という達成感も実感しやすいでしょう。
勉強の難易度やレベルアップなどを求める前に、勉強の習慣づけをしたいというご家庭にもタブレット学習は適しています。
なかなか成績が伸びない、結果が出ない
しっかり家庭学習の時間を取っていたり、勉強はきちんと行っているのに、なかなか結果に反映されないという場合もタブレット学習は有効に活用できます。
このパターンの子どもは勉強量と理解力とに乖離が生じている事があり、より身につきやすい方法で学ぶことが大切です。
文章と図だけで解説する紙の教材に比べ、理解しやすいタブレット学習は、子供の効率的な学びにもつながります。
タブレット学習のサービスによっては、単元テストや実力テストなどが行われることもあるので、試験の対策も事前にできてより安心です。
なお、タブレット学習の勉強効果については「タブレット学習に勉強効果はあるの?利用者に聞いた子供の反応と成績」でも紹介していますので併せてご覧ください。
集中力が低く、勉強が長続きしない
家庭学習はどうしても1回あたりの時間で考えられてしまいますが、先にも解説した通り、1回あたりの勉強時間は短い方が質の良い勉強が行えます。
集中力に欠けるお子さんや、机に長く迎えない子どもでも、短時間の勉強なら継続することが可能です。
紙教材はその性質から、どうしても学習時間が長くなりやすいものですが、タブレット学習ならデジタルなので時間がしっかりと決まっており、無理に長く勉強する必要がありません。
また、1回あたりの勉強時間が短くて良いというメリットは、学習障害や発達障害といった特徴を持つお子さんにとっても適しています。
勉強に集中して取り組めない事が問題なのではなく、勉強に使っている時間をより充実させることが重要です。
ココに注意!タブレット学習にはデメリットも
デジタルならではのトラブルが生じる
デジタルを活用した学習はパソコン、スマートフォン、タブレットの端末を使って学習します。
適切に利用できれば決して怖いものではありませんが、使用する環境が適切でないと、体へ悪い影響を及ぼしてしまうのも事実です。
また、紙教材にはないアップデートやインターネット接続などもあり、デジタルだからこそ起こる端末のトラブルも発生します。
現代社会はデジタル端末が欠かせないものになっているため、むしろタブレット学習を通して正しい付き合い方を学ばせることが重要です。
リスクがあるからと遠ざけてしまうのではなく、そこも理解した上でどうすれば子供が活用できるのかを考えましょう。
向いている教科、向いていない教科がある
デジタルの教材は紙教材に比べてメリットが多くありますが、決して万能なものではありません。
たとえば、算数・数学や理科といった理系科目には特に強みを持っていますが、一方で国語や英語の長文読解のような文章系には弱いという特徴があります。
つまりはデジタルに全てを任せきりにするのではなく、紙教材の問題集や教科書と上手に併用することが大切です。
どのような使い分けをすれば子どもにとって取り組みやすいのか、最初は模索しながら行うのも良いでしょう。
また、学習面でのデメリットについては「タブレット学習にはデメリットがあるって本当!?」でもたくさん紹介していますので、参考にしてみましょう。