ICT教育とは?学校でタブレットを使う理由とその効果を調査

メディア等でも注目され、多くの家庭で気になっているICT教育とは一体何なのかをお伝えします。
タブレットを使う学校も増えてきており、その理由や効果についても調査しました。

※本サイトにはプロモーションが含まれています。

学校でタブレットを使うのは何故?

教育にデジタルを!ICT教育とは

ICTは情報通信技術(Information and Communication Technology)のことで、よく聞く「IT(Information Technology)」とほぼ同義語として使われており、インターネットやタブレット、デジタルコンテンツといったデジタル技術の事を指します。

つまりICT教育とは、上記の様なデジタル技術を教育の現場にも取り入れ、活用しようというものです。

ICTが教育に取り入れられる事になった理由は、3つあります。

情報活用能力を高める!

1990年頃から世界中で使われるようになったインターネットは目覚ましい発展を遂げ、スマートフォンやタブレット等のデジタル端末も含め、もはや生活からビジネスまでなくてはならないインフラとなりました。

インターネットの発展によって豊富な情報が簡単に手に入る様になった一方、膨大な情報量の中から取捨選択をし、活用する能力が必要不可欠となっています。

今後の未来を担う若い世代にとっては、効率良く正しい情報を集めて適切に活用し、仕事等で貢献することが非常に重要です。

教育にICTを取り入れることで、情報化社会における基本となる部分を学校でも学べるようにし、早い段階から一人ひとりの情報活用能力を育てようと考えられています。

世界に負けない産業を!

日本は「ものづくり」に長けており、日本製品は世界中で信頼されるほどの品質と技術を持っています。

しかし、インターネットなどのIT分野では日本は海外に大きな後れを取っており、注目されるのはGoogleやAmazonなど海外企業ばかりです。

AIやビッグデータなどが中心となるのが第4次産業革命ですが、今後発展していくこのフィールドで日本が戦えないということになると、日本は産業や経済において益々取り残されることになります。

そこで、教育の段階からICTを取り入れたり、プログラミングの授業などを行う事で、現代社会に必要な情報の知識・技術の習得を早い段階から国を挙げて支援し、情報化社会で活躍できる人材を一人でも多く育てたいと考えられています。

学習指導の効果を高めるICT!

ICTの良いところは、教育における視聴覚教材などで、効率の良い学習指導ができるということです。

今までは「教科書」と「教師」という2つのツールが主体となっていましたが、そこに「ICT」が加わることで指導できる範囲が広がったり、より生徒に分かりやすい指導を実践することができる様になります。

文部科学省の調査研究では、ICTを活用した教員の98%が「生徒の関心、意欲、態度で効果を認める」という結果が出ているほか、生徒が楽しく、集中して学習できるようになった等の効果もみられました。

現在の学校では、映像・音声などの提示としてICTが活用されており、授業中にタブレットを使って生徒に情報を与えることで、教師の説明をより理解しやすくしたり、デジタルコンテンツを使った効率的な新しい授業展開のツールとなっています。

他えば小学生では、理科の天気の授業で雲の量・動きなどを気象衛星の映像と比べ、実際に観察できない部分も目で見て理解できるようにしていたり、中学生では数学の一次関数をシュミレーションソフトを利用して表・式と関連付けて考えやすくする等と、様々な科目で導入されています。

この様に、ICTというツールを学校でも活用することで、教師の学習指導をより効果的にし、生徒の一層の学力向上を実現することを目標にしています。

ICT教育の課題は「教師」

文部科学省の委託研究の結果では、ICT活用頻度の高い教師ほどICT教育の効果が強いと感じている事が分かっています。

日常的に利用している人ほど、その利点も欠点も良く把握しており、その上で授業や教育のクオリティーが高められると考えているのです。

しかし、生まれた時からスマートフォンやタブレットのあるデジタルネイティブ世代の生徒に比べ、30代以上がほとんどの教師には、ICTそのものの十分な知識や技術を持っていない人も多いのが現状です。

そのため、教える立場となる教師がその特徴や特性をしっかりと理解し、生徒にとって効果的な授業を展開していけるかどうかが、ICT教育の1つの課題となっています。

教師がICTを様々な場面やタイミングで活用し、創意工夫をして授業を行う事ができてはじめて学習指導の効果を高める事が出来、延いては生徒の学力向上につながるものです。

今後のICT導入拡大とともに、より多くの教師がICTへの知見を深め、今まで以上に生徒のためになる授業が行われることが期待されています。

家庭でのタブレット学習とICT教育の関連は?

家庭でのICT教育も必要!

ICT教育と聞くと学校の問題だと考えられがちですが、実は家庭における自己学習においてもICTの導入が推奨されています。

勉強面から考えるICT教育は、ICTそのものが子どもの学力を高めるのではなく、学習段階でのつまずきを防ぎ、思考・理解を深めるためにICTを活用する事が目的です。

これは学校の授業だけにとどまらず、家庭学習でも同じことが言えます。

自分の学習の課題をきちんと把握する、単元や問題に対する理解を深める、苦手を明確にする、一辺倒でない反復練習で苦手を克服したり応用力をつける等が、ICTによって今までの家庭学習以上に行えれば、知識の定着や学力向上をより力強く助けることになります。

成績の高低、受験の有無にかかわらず、家庭の中でも子どもの勉強に効果的なツールを用いることで、その子の伸びしろを増やし、成績が上がるだけでなく将来の選択肢も広げることにつながります。

家庭でのICT教育には向き・不向きを考えて

学校でのICT教育は、生徒全体の事を考えて学校が導入するシステムや方法を検討し、授業で反映されます。

家庭学習でタブレットを使ったオンライン学習などのICT教育を導入するとなると、どれを選ぶのか検討するのは本人と親御さんです。

オンライン学習は今サービスが増えてきているため、どの様な教材を取り入れるのかはよく考えて決めなければなりません。

サービスや価格、利用者の口コミなども判断材料になりますが、最も大切なのは自分の子どもに合った教材を選ぶ事です。

オンライン学習のシステム別!子どもに合った教材の選び方」で紹介している通り、オンライン学習には複数のスタイルがあり、その子、その家庭によって向き不向きがあります。

授業を聞いて理解を深めたい子、自分で解いて正解に辿り着きたい子など、どの様なスタイルで勉強するのがベストなのかは子どもによってそれぞれ違うものです。

子ども自身が取り組みたいと思える教材をしっかり比較して選び、学力アップにつながる選択を行いましょう。

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