なぜ部活と勉強は両立できないのか?
「部活≒勉強できない」は実は嘘!
部活をしているとその分勉強時間が減ってしまい、どの様に両立したら良いのかという悩みは子どもも保護者も持つものです。
しかし実は、「部活をしているから勉強が出来ない」「部活をやめたら勉強する」という考え方は、少し異なっている可能性があります。
高校1~2年生を対象としたベネッセ教育総合研究所の調査によると、部活をしている生徒よりもしていない生徒の方が、平日の家庭学習の時間が低いことが分かりました。
さらに、部活に参加していたがやめた生徒も、部活をしている生徒に比べて勉強時間が多い訳ではなく、「部活」と「勉強をしていない状態」との間に因果関係が無いことが判明しています。
つまり、部活をしているかどうかに関わらず、家庭学習の時間を持てるかどうかは本人の意思によるところが大きいということです。
「目的・意欲」「計画」「続ける努力」が大切
難関大学の合格者実績が多い高校では、部活動をしている生徒の方が自己管理能力が高く、受験に必要なマネジメントスキルを持っているとも考えられていますので、一概に部活が悪いということはありません。
とはいえ、頭や体を使う部活はそれだけ体力を消耗するため、どうしても帰宅してから机に向かいづらいという状況が起こりやすいものです。
その中でもしっかりと勉強を両立させるためには、まず「A学校に行きたい」「成績を上げたい」「Bさんより良い点数を取りたい」など勉強する目的を持ち、意欲的に取り組む姿勢が必要です。
そして、限られた時間をどのように使って勉強をするのか学習計画を立て、毎日続けていくようにすると、次第と勉強する習慣が身につき、部活や習い事、趣味の時間もきちんと確保しながら学力アップも目指すことができます。
これなら続けられる!学習計画の立て方
これなら続けられる!学習計画の立て方
学習計画を立てると言っても、「1日○時間勉強するぞ!」と曖昧な計画をすると続かず、破綻してしまう恐れがありますので、続けられる計画を立てることが大切です。
まず最初は、自分が毎日しなければならないスケジュールがどのくらいあり、空いた時間がどれだけなのかを把握することから始めましょう。
時間管理のできるスケジュール帳の様な形で、起床から就寝までの間に毎日絶対にしなければならないスケジュール(学校、部活、習い事、塾、日常生活行動など)を書いてみます。
すると、何時から何時まで時間が空いているのかを正確に把握することができます。
あとは、自分が1日何教科勉強するか、1教科何分使うかを考えて、スケジュールに加えます。
長続きする学習計画の立て方
スケジュールの時間は少し余裕を持って計画を立てるようにすることで、無理のない計画が立てられるため、部活と勉強が両立しやすくなります。
また、勉強時間は1回30分程度(最大60分まで)にするのがおすすめですが、「勉強が苦手」「あまり気が進まない」という場合は1回10~15分だけでも構いませんので、自分が続けられる設定をすることが大切です。
勉強と勉強の間には必ず休憩時間を10~20分程度挟むようにすると、集中力を途切れさせることがありません。
この休憩時間は、勉強から頭を切り離して気分転換をすることで、リフレッシュして次の勉強に取り組める様になるため、漫画を読む、テレビを見る、ゲームをするといった娯楽の時間はこの休憩時間に当てはめると良いでしょう。
タスク管理で勉強に優先順位を
帰宅後はすぐに勉強を始めるのではなく、休憩がてら「今日は何の勉強をするのか」を考える時間を持つようにしましょう。
部活と勉強を両立させ、限られた時間を有効に活用するためには、予め勉強の計画も立てておいた方がスムーズに進みます。
毎日の勉強の計画を立てる時は、まず今日やることと所要時間を付箋に書いて、優先順位の高い内容から並べて見える場所に貼っておきます。
この付箋は終了した段階で捨て、どんどん数を減らしていきましょう。
これを行うと、明日までにやるべき宿題などを漏らすことがありませんし、付箋を捨てる・数が減るという視覚的な面でも達成感を感じる事が出来るので、勉強はしっかり行いながらも毎日続けやすくなります。
早く終えたら休憩時間アップの報酬も
余裕を持った時間設定をしていれば、集中して勉強を取り組むと、設定した時間よりも早く終えられる事も出てきます。
その時は、自分の気分ややる気などに合わせて、休憩時間を伸ばしても、追加の勉強をしてもOKです。
家庭学習の習慣がなかったり、勉強に苦手意識を持っている場合は、休憩時間が伸びるという事も一つの報酬となり、自分の充足感や自信につながりますので、計画の中であれば休憩が増えても良いのです。
もし、「効率良く勉強できない」「ダラダラしてしまう」「どうやって勉強したら良いか分からない」「1回15分くらいで休憩したい」という時には、誰でも効率良く勉強できるタブレット学習を取り入れてみましょう。
「タブレットを使った教育はなぜ人気?メリットを徹底解説!」のメリット2にもありますが、スキマ時間も活用できるタブレット学習は短時間でも質の高い勉強ができ、成績を上げる事にもつながります。