小学校受験をするなら模試が必須!受け方から活用法までお受験対策を解説

小学校受験を考えている方、既に準備を始めている方は、ぜひ模試を活用してさらなるステップアップを目指しましょう。
模試を受ける意義や模試の種類、有名模試の概要・スケジュールなど、早めに理解しておきたい基本情報をお伝えします。

※本サイトにはプロモーションが含まれています。

幼児向けの模試って、何のために受けるの?

小学校受験に向けた場慣れのため

小学校受験用模試の受験理由として、最も大きな役割を担っているのが「場慣れをするため」です。

お家での勉強や幼児教室の受講は、常に同じ環境で、家族や先生、お友だちなど知っている人ばかりが集まりますが、受験当日は知らない先生やお友だちと一緒に過ごさなければなりません。

模試を受験していない場合、当日になって慣れない環境に不安を感じたり慌ててしまい、本来の能力が発揮できなくなってしまうお子さんも少なくないのです。

環境に適応し、実力を発揮する訓練に

あらかじめ受験を想定した場に慣れておくことで、雰囲気に呑まれることなく、実力をしっかり発揮できるようになります。

「緊張しやすい」「初めての人・場所に慣れにくい」「本番に弱い」といった特徴をお持ちのお子さんは、模試を受けて場慣れしておくことで、受験当日も安心して送り出せるようになるでしょう。

受験の環境や周囲の人はその都度変わりますので、1度だけでなく何度も模試に参加し、より多くの場面に出会っておくことが大切です。

現在の子供の実力を測るため

模試では、小学校受験を控える多くの子供たちと比較し、相対的な実力を測ることができるのがメリットです。

受験に即した形式で受け、何が得意で何が不得意なのかが分析できることで、今後の学習に活用することができます。

ドリルなどの教材で解けても、受験問題になると急に分からなくなってしまうケースも少なくありませんので、より実際に近い形で受けられる模試は一層の向上をもたらします。

客観的な評価を得られるのが模試の醍醐味!

小学校受験ではペーパーテストだけでなく、運動や口頭試問、表現といった試験内容も行われ、他のお友だちとの関わり方や待ち時間の過ごし方なども評価対象になります。

筆記試験のように単純に点数をつけられない試験も多いため、自宅や塾での対策には限度があるのです。

模試を受験することにより、抽象的な内容についても客観的に評価を受けることができ、筆記以外の対策にも役立ちます。

初めてのお友だちとの対応力をつけるため

多くの小学校では、受験科目として他のお友だちとグループになり、集団で行動する試験を行っています。

この試験では、「初めて会うお友だちと楽しく・仲良く過ごせるか」が前提になっていますが、時に応援したり、教えてあげる(教えてもらう)事、邪魔をせずに過ごすといった対応も必要です。

幼稚園や保育園、塾やお教室ではできても、初めて会うお友だちとはいつも通り上手く過ごせないお子さんも多くいます。

また、普段の生活の中では大勢の初対面のお友だちと触れ合う機会も少ないため、模試で対応力をつけておくことが肝心です。

意外と見られる「言葉遣い」と「態度」

特に受験当日は、お友だちとの関わりの中で発する言葉遣いや声の掛け方などがよく見られており、「乱暴な言い方をしないか」「一方的にならないか」「お友だちのことを考えて発言しているか」といった、かなり具体的な対応についても見られています。

さらに、お友だちとのコミュニケーションの中で、嫌な気持になって怒ってしまったり、厳しい言い方をされて不機嫌になったりしないか等、態度の面も評価につながるため、ペーパー対策だけでは不十分です。

普段なら「仕方ない」「子供のすることだから」と寛容に捉えられる事も、小学校受験ともなればしっかり対策する事が必要になるので、実技を行う模試を受けるのは大きな意味があります。

保護者の具体的な準備のため

小学校受験では子どもが行う試験の他に、親子での面接も行われるため、保護者の準備も必要不可欠です。

実施する企業・団体にもよりますが、小学校受験を見据えた面接の模試も行っている事があり、保護者の方の対策も行うことができます。

全ての模試で実施される訳ではなく、また別料金・別日程で行う事も多いため、面接対策をしたい方は参加模試の概要をよく確認しましょう。

面接対策は塾・教室だけでは不十分?!

小学校受験に向けて、専門塾や幼児教育に通っているご家庭も多いと思いますが、こちらでも面接対策を行ってもらえる事が多々あります。

塾や教室の先生たちも、各校の入試傾向を分析して面接対策を作っているため、受ける事には大きな利点があります。

ただし、小学校受験は知らない人(面接官)と対話せねばならないため、面接用の模試を受けてどんな相手からの質問にもスムーズに応対できるよう訓練しておくことが大切です。

塾やお教室の面接対策を受けている方も、できれば模試の面接も受けておくとより安心できます。

受験へのモチベーションを上げるため

模試では今不足している箇所を見直すだけでなく、これまでより良くなっている点も確認できるため、モチベーションアップに繋がります。

子どもにとっては「できた!」が増えて達成感を感じることが、充実度ややる気を高めるために必要です。

他の子どもたちと一緒に受験をする機会だからこそ、より一層の自信につながり、受験に向けての勉強も意欲的になります。

模試は同じものを続けて受けることも大切

模試は開催団体や種類によって、内容や判定基準が異なるため、同じ模試を続けて受験することが大切です。

いつも異なる模試を受けていると、実力が高まっているのかが分かりづらく、モチベーションアップに繋がりにくいためです。

種類がいくつかあるため、特徴別に複数の模試を受験して、総合的に評価できる環境を作ると良いでしょう。

小学校受験用の模試は大別すると3種類!

①総合模試

ペーパーから実技(運動、行動観察、表現など)まで、幅広い出題でトータルの試験が受けられるのが「総合模試」です。

受験者の性別を問わないため、有名な模試では2,000人前後もの受験者がおり、多数の中で子供の現在の位置を把握することができます。

大規模な模試になると全国的に開催されるため、受験地が多く、住まいを問わず受けられるのもメリットです。

小学校の教室で開催することも

また、小学校受験用の塾・教室ではなく、私立小学校の教室を会場に使って行われる模試もあります。

実際の受験の雰囲気を事前に感じることができるため、場慣れや知らない場所での実力発揮をする良い機会です。

どの様な場所で開催するかは、模試によって異なりますので、受けたい模試の概要を確認してみましょう。

②単科模試

筆記や行動観察、運動など、小学校受験科目の1つずつに限定し、受験することのできる模試です。

総合模試の結果を受けて、特に苦手だった科目の補強・対策をした後、どれだけ改善できたかの目安に活用することができます。

また、親子(家族)面接は単科模試として行われる事も多いため、受験希望のご家庭はよく探してみると良いでしょう。

順位よりも伸びたかどうかを意識

単科模試の受験者数は総合模試よりも少ないため、相対的な評価の面では少々弱いのがデメリットです。

個別評価になったり、順位があまり参考にならない事もありますので、あくまで参考程度に捉えましょう。

模試の受験回数が多ければ、それだけ子供が試験に慣れる機会が増えますから、単科模試も積極的に受けることをおすすめします。

③志望校別模試

総合模試とは異なり、受験したい志望校の傾向にあわせて出題されるのが、志望校別模試です。

ペーパーテストはもちろん、口頭試問や制作などの技術面なども学校ごとに重視する点が異なるので、より具体的な結果が得られます。

特に、志望者数の多い人気の小学校や難関校を受験する場合は、必ず受けておきたい模試です。

人気校・難関校は受験必須!

小学校は、それぞれ求める子供像が異なっているため、出題内容や特に重視している科目は学校ごとに大きな差があります。

最新の出題傾向が反映されているという事だけでなく、志望校ごとに不足している点を補い、より合格に近づけるよう準備をする事は必要不可欠です。

総合模試でも志望校別の合格判定が出る試験が多いですが、過去問だけでなく、模試を通して出題傾向に慣れておきましょう。

どの模試を受ける?小学校受験模試を開催する塾・団体の特徴

小学受験統一模試

小学校の教科書を出版している「教育図書21」と300以上の幼児教室が共同開催している総合模試です。

全国で開催されており、1回につき2,000人以上が受験するため、子どもの現状を把握するのに役立ちます。

5月以降の模試は比較的早く定員に達しやすいため、実施日の2~3週間前には申し込みを済ませておくと安心です。

年長児用模試開催スケジュール

日程模試のスケジュール
2月(新年長)プレ統一模試
3月(新年長)第1回統一模試
5月第2回統一模試
6月志望校別オープン模試
7月第3回統一模試
8月第4回統一模試
9月第5回統一模試
完全志望校別選抜模試(推薦者のみ)

年中児用模試開催スケジュール

日程模試のスケジュール
7月第1回統一模試
9月第2回統一模試

全統オープン

幼稚園・小学校受験で有名な「理英会」などと共催し、理究エデュオが行っている模試です。

模試は全国規模で開催されるため、受験者数も非常に多いですが、特に関東・関西を中心にした学校対策に強みを持っています。

年中児用の模試も豊富なほか、国立小学校を中心に志望校別模試も豊富に行われているので、より充実した対策が行えます。

年長児用模試開催スケジュール

日程模試のスケジュール
3月(新年長)第1回全統オープン総合テスト
4月千葉大学教育学部附属小テスト(1回目)
5月第2回全統オープン総合テスト
国立大学附属小テスト(1回目)
6月第3回全統オープン総合テスト
千葉大学教育学部附属小テスト(2回目)
7月国立大学附属小テスト(2回目)
8月大阪教育大学附属小テスト(1回目)
千葉大学教育学部附属小テスト(3回目)
9月第4回全統オープン総合テスト
第5回全統オープン総合テスト
筑波大学附属小テスト(1回目)
10月筑波大学附属小テスト(2回目)
大阪教育大学附属小テスト(2回目)
国立大学附属小テスト(3回目)
千葉大学教育学部附属小テスト(4回目)
11月筑波大学附属小テスト(3回目)
国立大学附属小テスト(4回目)
千葉大学教育学部附属小テスト(5回目)
12月大阪教育大学附属小テスト(3回目)
筑波大学附属小テスト(4回目)

年中児用模試開催スケジュール

日程模試のスケジュール
5月第1回全統オープン総合テスト
6月第2回全統オープン総合テスト
9月第3回全統オープン総合テスト
第4回全統オープン総合テスト

※年中児用は志望校別模試は開催されていません。

お受験7

受験教材を多数発刊するケンフィールズ・セブンシーズ出版提供の、一般公開の小学校受験用模試です。

「ペーパーテスト模試」と「行動観察・ノンペーパーテスト模試」の2種類を提供しているほか、関東圏の志望校別模試も実施しています。

決して大きな模試ではありませんが、成績結果表が細かく分かりやすいため、苦手な箇所が一目でわかると評判です。

年長児用模試開催スケジュール

日程模試のスケジュール
5月実力判定模試(ペーパー・行動観察含む)+講習会付
6月第1回ペーパー志望校判定模試
第1回行動観察志望校判定模試
7月慶應義塾幼稚舎+慶應横浜判定模試・講習会付
早稲田実業学校初等部判定模試・講習会付
9月第2回ペーパー志望校判定模試
第2回行動観察志望校判定模試
ペーパー・行動観察ラスト強化判定模試+講習会
筑波・学芸(大泉・小金井・世田谷)判定模試・講習会付
学芸竹早・お茶の水判定模試・講習会付
11月東京学芸大学附属小学校(①大泉・②世田谷・③小金井)④竹早・お茶の水判定模試
12月筑波大学附属小学校・ABCグループ別判定模試・講習会付

伸芽会

老舗幼児教室「伸芽会」が行っている公開模試で、年間約20,000人もの受験者数を誇ります。

高精度の判定結果が得られるだけでなく、希望者にはテスト後に個別面談を行い、課題などを細かくアドバイスしてもらうことが可能です。

小学校受験は情報を未公開にする学校も多いですが、信頼されているからこそ確かな情報が得られる点もメリットと言えます。

年長児・年中児用模試開催スケジュール

伸芽会では毎月公開模試を行っており、「総合力診断テスト」「国立学校別チャレンジテスト」「私立学校別チャレンジテスト」「シミュレーションテスト(難関校用)」「直前模試」と様々です。

いつでも良いタイミングで模試を受けられるのが最大のポイントで、しっかり対策できたと思った段階で受験できるので、より成果を実感しやすいでしょう。

ただし、非会員の方や、会員でも成績がイマイチな方に対する勧誘があるお教室も多いという声があります。

こぐま会

老舗幼児教室「こぐま会」が実施する模試は、基礎学力診断から志望校対策まで多くのテストを実施しています。

教室に通っていなくても、テスト会員(総合力判定テスト5回+合格判定テスト2回のセット申し込み)になると、年2回の無料学習相談や準備授業の受講が可能です。

受験料の割引もあるので、続けて模試を受けようと思っている方は、年中の10月ごろから情報をチェックし、活用すると良いでしょう。

年長児用模試開催スケジュール

日程模試のスケジュール
11月(新年長)第1期個別学力診断テスト(11~12月)
12月(新年長)総合力判断テスト(基礎1)
1月(新年長)第2期個別学力診断テスト(1~3月)
2月(新年長)総合力判断テスト(基礎2)
3月(新年長)第1回雙葉・聖心・東京女学館模試
第1回慶應義塾模試
学校別模擬テスト(A)
4月総合力判断テスト(応用1)
第3期個別学力診断テスト(4~5月)
5月第1回合格判定テスト
第2回雙葉・聖心・東京女学館模試
学校別模擬テスト(B)
6月総合力判断テスト(応用2)
第2回慶應義塾模試
第4期個別学力診断テスト(6~7月)
7月第3回雙葉・聖心・東京女学館模試
学校別模擬テスト(C)
8月第2回合格判定テスト
9月総合力判断テスト(実践)
第4回雙葉・聖心・東京女学館模試
第3回慶應義塾模試
学校別模擬テスト(D)
第5期個別学力診断テスト(9~10月)

年中児用模試開催スケジュール

日程模試のスケジュール
12月(新年中)第1回公開発達診断テスト
1月(新年中)第1期個別学力診断テスト(1~3月)
2月(新年中)第2回公開発達診断テスト
4月第3回公開発達診断テスト
第2期個別学力診断テスト(4~5月)
6月第4回公開発達診断テスト
第5回公開発達診断テスト
志望校適性テスト
第3期個別学力診断テスト(6~7月)
8月第6回公開発達診断テスト
9月第4期個別学力診断テスト(9~10月)

ジャック幼児教育研究所(JAC)

1969年に発足し、幼稚園・小学校受験の指導教室として名高いJACですが、4種類の模試・テストを行っています。

有名私立小学校への受験を考えているご家庭でよく受けられており、規模も大きいため、現在の位置や総合評価の面ではかなり参考になるでしょう。

通常授業を受講していない方でも準会員になることができ、より早く模試の申し込みができたり、正会員と同額の費用で受験ができるようになります。

年長児用模試開催スケジュール

日程模試のスケジュール
6月(新年長)新年長診断テスト(6~9月)
1月(新年長)第1回ペーパー実力テスト
2月(新年長)第2回ペーパー実力テスト
3月(新年長)第3回ペーパー実力テスト
第1回進学模擬テスト
4月第4回ペーパー実力テスト
第2回進学模擬テスト
第1期学校別模擬テスト(4~5月)
5月第3回進学模擬テスト
6月第2期学校別模擬テスト(6~8月)
7月第4回進学模擬テスト(面接つき)
9月第5回進学模擬テスト(面接つき)
第1期学校別模擬テスト(9~11月)

幼児向けタブレット学習の関連情報をチェック

PAGE TOP