実力テストの前に知っておきたいこと
「定期テスト」と「実力テスト」の大きな違い
実力テストの勉強法をお伝えする前に、まずは普段受けている中間テストや期末テストなどの定期テストと、実力テストがどのような違いがあるのかを理解する必要があります。
まず、実力テストは定期テストのワンランク上バージョンだと考えておきましょう。
この理由は、定期テストよりも範囲が広く、かつ、定期テストよりも難易度が高まるからです。
実力テストは、中学1年生1学期からこれまで習った単元まですべてが対象となり、応用問題も出題されやすくなります。
つまり、中間テストや期末テストで苦戦している人、思う様に実力が発揮できない人にとっては、想像以上の難関になる可能性があるという事です。
「いつものテストと同じだろう」と高を括って対策をすると、痛い目に遭いますので、しっかり対策を行っておきましょう。
実力テストは直前では間に合わない!
これだけの話で勘付いた方もいるかもしれませんが、つまり実力テストの対策は、直前に慌てても間に合わないケースがほとんどです。
また、これまでに学校の勉強やテストの復習・やり直しをしてこなかった人、苦手をそのままにして進めてしまった人は、かなり苦戦することも考えられます。
今この記事を見ている方が、実力テストまでどのくらい余裕があるかはわかりませんが、とにかく少しでも早めに対策を行うことが重要です。
勉強に遅すぎることはあっても、早すぎることはありませんので、今日からでも勉強を続けていきましょう。
実力テストの勉強前にやりたい下準備とは?
まずは自分の得意と苦手を正しく把握
実力テストの対策を講じる際、特に重要なのが「自分の得意・不得意を正確に把握する」という事です。
先にもお伝えした通り、実力テストの範囲は広いため、効率的な勉強法を行っていく必要があります。
その中で、問題集を最初から最後まで一通りやるのでは、対策に欠ける時間は全く足りません。
自分が自信を持ってできる単元、苦手にしている単元を明確にすることで、得点率を高める事につながります。
何が苦手なのか分からない人、得意不得意が曖昧な人は、まずここを正しく把握することからはじめましょう。
ミスの原因を分析
これまでに間違えた問題を見返して「なぜ間違えたのか」を考えることが、正答率を上げる秘訣です。
ミスをしてしまう原因には①ケアレスミス、②理解が曖昧で間違えた部分、③全く分からず当てずっぽうで解答した(または答えられなかった)部分の3つに大別できます。
②や③は勉強法でケアしていくことができますが、残念ながら①ケアレスミスについては、自分で意識・工夫していくほかありません。
ミスの原因を分析し、ケアレスミスが多かった場合は、「計算ミス」「書き間違い」「問題の読み間違い」などその傾向をより詳しく判別し、どうすればミスが減るかを考えて実践しましょう。
効率よく行う実力テストの勉強法
実力テストが分かったら、宿題は丁寧に
実力テストは学年が始まってすぐに、何月に行われるかが明示されますが、多くの学校では夏休み明けの9月ごろに行われます。
その前には、夏休みという十分に準備のできる時間が用意されていますので、これを効果的に使いましょう。
夏休みには各教科で宿題が出されますが、その1つ1つをただこなすのではなく、丁寧に行うことが非常に大切です。
解いて丸付けをするだけでなく、「何を間違えたのか」「どう苦手なのか」「何の単元が苦手なのか」をしっかり把握しながら、復習を行いましょう。
逆行テストで弱点を攻略
学校では授業を受けて小テストを実施し、中間テストや期末テストに備えますが、実力テストの勉強法では逆に行っていきます。
まずは一番最近の期末・中間テストをもう一度行いますが、やり直しする時には理解して解けたら解けたら○、曖昧に解いた場合は△、全くわからなかったら×と設問に書いておきましょう。
あとで丸付けをした際、△と×だった問題と間違えた問題は、小テスト(ない場合は教科書や問題集の練習問題)と参考書を使って理解できるまで復習します。
分からない問題ばかり取り組むのは大変ですが、ここで妥協せずにクリアできるかが、実力テストでの出来に大きく関わりますので、しっかり取り組んでください。
得意を伸ばすよりも苦手克服が優先
まだ勉強法が確立できていない中学生の人は、1から100まで勉強しようとしてしまいますが、範囲の広い実力テストの場合それでは追いつきません。
最後の方の単元が手につかなくなってしまったり、詰め込みになってしまわないよう、まずは苦手克服を優先しましょう。
実力テストで得点率を上げるためには、応用を狙うよりも基礎問題を着実に得点することが大切です。
できる単元はやらないで良い
各教科・単元のうち、自信を持って取り組めるものについては、あえて時間を割いて勉強をする必要はありません。
実力テストは、定期テストに比べて応用問題も増えるため、対策できるに超したことはありませんが、テスト全体を考えると出来ない問題を出来るようにすることが先決です。
また、この機会に少しでも苦手を減らしておいた方が、高校受験や高校での勉強も行いやすくなります。
先程のテストを活用した復習で、理解して解答し、かつ正解した問題・単元については、苦手対策をした後に余力があれば応用に進みましょう。
タブレット学習で分析・対策にも効率を!
丸つけ、分析の時間は不要
タブレット学習の良いところは、自分で丸付けをしたり正答率・苦手などの分析をする必要がない点です。
これまでにコツコツとやってなかった人は、特に分析面に時間がかかってしまいますが、タブレット学習なら解いた時点でデータに反映されるため、時間の削減につながります。
今まだベストな教材が見つかっていない場合や、使用教材を変えたい方は、タブレット学習の無料体験などを活用してみると良いでしょう。
自分の苦手がどこなのか正確に分かる
自分でテストの正誤分析をしていると、どうしても偏った見方をしてしまったり、1つのテストの結果だけに注目しがちです。
タブレット学習なら、これまでに自分が行った勉強すべてが分析の対象になるため、より詳細かつ正確に自分の苦手を把握できます。
やればやるほど正確性が高まるため、利用を検討している方は、できるだけ早めにタブレット学習を導入するのがオススメです。
実力テスト後のフォローも大切!
解けなかった問題はすぐに確認
実力テストは各教科ごとに時間を区切って行われますが、問題が回収されてしまう形式の場合は、どんな問題が解けなかったか忘れないようメモしておきましょう。
そして、できなかった問題をすぐに振り返ることで、脳に学習内容を定着させやすくするのが、効率の良い勉強法です。
問題全てを覚えておく必要はありませんので、どの単元だったか、どのような出題だったかを覚えておくと良いでしょう。
解き直し・復習は必須
テストの答案が返却されたら、まずは間違えた問題と、正誤問わず曖昧に解答した問題から復習し、苦手を作らないようにします。
その後、正解した問題にざっと目を通して、不安なところがあればさらに見直しをしておきましょう。
余力があれば、全体の復習を終えた後にテストを解き直し、得点がアップしているかを確認するとベストです。
実力テストを終えた後も、まだ定期テストが残っていますので、ここで早めに知識を定着させておきましょう。