春休みで行うべきは予習?復習?
まずは苦手な単元の克服を
これから新学年を迎える春休みは、次の予習を行った方が良いと考える方も多いですが、春休みに行うべきなのは復習です。
予習はこれから行う勉強ですから、つまづきも多く、当然分からない内容が出てくる事もあります。
余力があれば予習まで進めても構いませんが、最初に行いたいのは苦手分野を克服し、得点できる問題を増やすことです。
苦手脱却は春休みしかできない!
次学年に入ると新しい勉強が次々と行われるため、今までの苦手を克服するタイミングは、春休みしかありません。
むしろ、このタイミングを逃してしまうと苦手をズルズルと引きずる事になり、いつまでも苦手科目は苦手なままになってしまいます。
少ない時間を有効活用して、自分の得点源になる単元を春休み中に作り、成績アップに繋げましょう。
英語、数学、古文・漢文は復習必須!
復習をする中で、特に注力しておきたい科目が「英語」「数学」「古文・漢文」の3つです。
この3種類の科目は、どれも前の単元や内容が理解できていないと、次の単元でつまづいてしまう教科です。
もちろん、新学年での勉強にも大きく影響しているため、つまづきを残しておくと、春から早々に授業で遅れを取ることになってしまいます。
苦手に感じる中学生・高校生も多いですが、逆を言えば春休みの間に克服できてしまえば、周囲よりも成績が上がり、順位が伸びるという事です。
特に英語や数学は、受験でも要となる科目ですから、今のうちに分からない部分を復習しておき、余裕を持って入試対策を行えるようにしましょう。
次学年の予習は余力があれば行おう
春休みは、意外と実力に差がつきやすい休暇期間なので、最初に苦手な単元・科目を集中的に復習し、その後に全体を通して総まとめを行います。
新学年の予習は、全体の復習を終えた後に余力があれば、取り組む程度で良いでしょう。
難関校受験を目指す人や、中高一貫校のように授業の進度が早い学校に通う人は、予習までできればベストではありますが、復習を疎かにしてまで優先的に行う必要はありません。
予習するなら教科書をメインに使う
もし予習するだけの時間が取れる場合は、教科書を使い、他の教材はあまり手を出さない方が良いでしょう。
まだ習っていない単元ですから、最初は教科書の解説を何度か読んで、理解できたら基礎問題に取り組みます。
この際、問題が解けなかったとしても深追いはせず、あくまでも次の授業の準備程度に考えておけばOKです。
目標を立ててから、春休みの勉強を!
勉強の前に目標を立てる理由
自宅で学習する人も、塾や予備校の春期講習に通う人も、必ず春休みの勉強前には自分の目標を立てましょう。
どのような勉強を行う必要があるかは個々別々ですから、自分が春休みを終えた時にどうなっていたいのかが分からないと、春休みの勉強内容が迷走してしまいます。
また、目標がないとモチベーションが上がらず、集中して勉強に取り組むことができなくなってしまうため、効率の悪い無駄な勉強になりがちです。
必ず目標設定をしてから、何をすべきか考えた上で、1歩ずつ勉強を進めていきましょう。
目標は具体的かつ明確に
目標を立てる際、「1年間の復習をする」「英語の点数を上げる」といった漠然とした目標を立てがちですが、これでは自分のやるべき内容が明確になりません。
そのため、できるだけ具体的な目標を立てて、自分の行くべき到着地点を明確にするよう心がけましょう。
先にお伝えした英語や数学のような積み上げ式の強化は、「どこから分からなくなったのかが分からない」と全般的に苦手意識を持つ人も多いものです。
そのような場合は、高校生でも中学生に、中学3年生でも1~2年生にと、学年を飛び越えて理解している部分まで遡り、分からない部分を明確にしてから目標を立てましょう。
長期目標と短期目標で成績アップ!
春休みは2週間ほどしかない限られた休暇期間なので、「春休みを終えた時点でどうなっていたいか」という長期目標と、「今日はどこまで出来るようにしたいか」という短期目標を設定しましょう。
長期目標だけを設定すると、ゴールまでの過程が見えづらいですが、長期目標から逆算して毎日の短期目標を作れば、その日何をすれば良いかが明確になり、勉強もスムーズに行えます。
また、短期目標がないとあちこちに手を出しがちになり、勉強内容がブレて効率が下がってしまうため、脇目を振らずにゴールまで進むための道標としても役立ちます。
春休みに効率よく勉強する方法は?
あれこれと問題集に手を出さない
苦手な単元を克服するために使用するのは、「教科書」「過去の宿題」「普段使っている教材」の3つだけです。
様々な問題を解けた方が安心するため、新たな問題集を購入したくなりますが、消化不良になってしまったり、計画倒れしてしまう恐れがあります。
まずは、勉強の基本となる教科書の解説や問題で基礎力をつけ、学校の宿題で出されたプリントなどを復習して、8割以上得点できることを目指しましょう。
タブレット学習のように、問題の内容や選択肢が都度変わる教材は、答えの丸暗記を防いで理解度を上げることができるので、教科書と併せて活用するのもオススメです。
春休みからタブレット学習の導入を考えたいという方は、「オンライン問題集・ドリル型の学習教材はどれが人気?」を参考にしてみましょう。
スキマ時間を活用して効率良く進める
中学生や高校生の春休みは2週間前後しかなく、限られた時間でどれだけ勉強できるかが、次学年での成績に影響します。
とはいえ、部活動や友人と遊ぶ時間、家族との旅行などにも時間を割きたいものですから、より効率的に勉強時間が取れる工夫をすることが重要です。
1日数時間まとめて勉強する日を設ける事も必要ですが、意外と勉強に活用できるのがスキマ時間です。
電車や車での移動時間、入浴中、待ち時間などのたった5~10分でも、春休み中に積もり積もれば大きな時間になり、学力向上の効果をもたらします。
スキマ時間を使うなら映像講義がオススメ!
細かな短い時間で勉強しなければいけない時に、問題集を解くのは難しいので、映像講義で授業を受けるのが一番良いでしょう。
塾や予備校のような授業がいつでも動画で閲覧でき、好きな所で一時停止・再開ができるので、少ない時間でも効率良く勉強できます。
また、単元のポイントや解き方のコツなども解説してくれるので、春休み中の苦手対策用教材としても活用可能です。
中学生や高校生向けの映像授業が受けられる教材は、「映像授業型の塾・サービスを比較!今一番おすすめの教材はどれ?」で紹介していますが、特にコスパの高さで人気を集めているスタディサプリは、他の学年の教材も同一料金で見放題なので、基本に戻って勉強したい人も、予習まで行う余裕がある人もオススメできます。